研究課題/領域番号 |
15300080
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
|
研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
奈良 由美子 放送大学, 教養学部, 助教授 (80294180)
|
研究分担者 |
柏倉 康夫 放送大学, 教養学部, 副学長 (30283576)
伊勢田 哲治 名古屋大学, 情報科学研究科, 助教授 (80324367)
板井 孝一郎 宮崎大学, 医学部, 助教授 (70347053)
中島 尚正 放送大学, 教養学部, 教授 (00011073)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
キーワード | 情報倫理 / 日常倫理 / インターネット / 質問紙調査 / 国際比較研究 / 性格特性 / 信頼 / インターネット空間特性 / リスク / 経年変化 / 国際比較 / アンケート調査 / 良心 / 推奨的行為 / インターネット空間の匿名性と不可視性 / 対人関係 |
研究概要 |
本研究は、エンターネット空間と日常生活における倫理についての人々の意識・行動の実態を明らかにし、さらに個人の属性(性格特性、利用頻度、インターネット特性への認知等)の効果について、質問紙を用いた社会調査によって解明することを目的としている。この研究は日本・米国・シンガポールについての国際比較研究であり、同時に14年3月実施のFINE調査表をベースとした継続調査でもあるため、経年変化の把握も行う。具体的には以下の4つの課題を遂行した。課題1:14年3月に実施したFINE調査のデータについての詳細な分析・考察・発表。課題2:FINE調査データから新仮説の抽出。課題3:新たな仮説も盛り込んだ継続調査の企画・実施。課題4:新データの分析・考察・発表。15年度は課題1と2を、16年度は課題2と3を、17年度は課題4をそれぞれ中心に行った。 課題1については、性別、性格特性(良心、共感性、合理性、エゴイスト傾向)、インターネット特性(匿名性、不可視性、未知性)への認知、利用頻度・リテラシー、推奨的行為の経験等の変数と情報倫理意識・行動との関連性などを多変量解析により明らかにし、課題2については、信頼、情報志向性やリスク認知の程度といった潜在的説明変数を抽出したうえで、それぞれその成果を学会誌・書類等に公表した。課題3については次のとおり実査を行った。調査期間[J]17年2/7〜28、[US]2/9〜20、[S]2/8〜20。調査対象[3ヵ国]全国の20〜39歳のネットユーザー。有効回収数[J]1,175(有効回収率48.7%)、[US]551(同22.4%)、[S]554(同42.4%)。課題4については、日常倫理と情報倫理の間には依然かなり高い正の相関が認められることや、インターネットにおける互酬性の認知及びひととの相互作用の程度と、インターネット上での一般的信頼とのあいだに相関があるとの結果が得られた。
|