研究課題/領域番号 |
15300086
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池上 高志 (2004-2005) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
開 一夫 (2003) 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30323455)
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研究分担者 |
開 一夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30323455)
池上 高志 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10211715)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
16,600千円 (直接経費: 16,600千円)
2005年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2004年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2003年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 認知発達 / EEG / 神経ネットワーク / 母子間相互作用 / NIRS / 随伴性 / ダブルTV / 時間遅延 / 脳活動計測 / 能動知覚 / 非侵襲脳活動計測 / 力学系 / 共同注意 / 神経科学 / 事象関連電位 / 複雑系シミュレーション / 模倣 / ニューラルネットワーク |
研究概要 |
研究開始当初に掲げた2つの狙い (1)従来行われてきた(母子間)相互作用の実証的研究をより客観的な方法で検証発展させること、 (2)2個体間の相互作用に関する新たな理論的視点をあたえること、 に対応させて研究成果の概要を述べる。(1)の狙いに対しては、2者間相互作用の途中で時間遅延を容易に挿入可能なダブルTV環境を構築し、これを用いて相互作用場面に時間遅延が挿入された場合(Delay条件)を遅延のない場合(ライブ条件)と比較して、乳児のEEG計測を実施した。分析の結果、条件間の差が見いだされ、特に両側後側頭葉・下頭頂葉周辺の活動がLive条件よりもDelay条件で大きなことが明らかになった。Delay条件では4秒の時間遅延が挿入されており、社会的随伴性検出に関わる処理コストが脳活動に反映されたものと推察できる。(2)の狙いに対しては、2つの人工的な腕を使ったシミュレーション、ターンテーク(自発的な役割交代)のエージェントモデル、環境との相互作用によってカテゴリーを作り出す動的カテゴリー形成、など具体的シミュレーションを通じて新たな理論構築のための基盤を確立した。こうした力学的シミュレーションモデルと実証研究で得られた脳活動計測との関連付けに関しては、現在進行中であるが、本研究を通じて相互作用研究を新たな視点から捉え直すことができた。本研究における具体的研究成果は、国際会議および国際的ジャーナル、および、書籍によって発表済み(あるいは発表予定)である。
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