研究分担者 |
杉山 高一 中央大学, 理工学部, 教授 (70090371)
村上 征勝 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (00000216)
渡辺 美智子 東洋大学, 経済学部, 教授 (50150397)
森 裕一 岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (80230085)
山本 義郎 東海大学, 理学部, 助教授 (80301943)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
本研究では,実際のデータ解析ができる環境までを含めた統合的な「データ指向」型の統計教育・学習システムをWeb上に構築した。このシステムでは大規模な(統計教育に関する)コンテンツのデータベース作成・利用とそれらの広域的な利用・提供を行っている。 本システム「データ指向統計解析環境」(以下,DoSS@d(Data oriented Statistical System)と呼ぶことにする)は次の3つのサブシステムからなる。 [1]データ指向統計データベース(DoDStat@d) [2]データ指向統計解析システム(DoAStat@d) [3]データ指向統計学習システム(DoLStat@d) システムの機能として中心的な役割を果たすのは,データの特性や解析手順をデータの属性としてもつ実データのデータベース(DB)とその属性を基に解析を行うことができる統計解析エンジン(SE)である。そのシステムのDBには,解析事例集として利用することに意味があるデータを含んだ無償利用可能なデータが収められている。それらのデータはキーワード検索以外にも図に示すように各サービスと有機的に結びついている。 このシステムを利用するユーザは,まず,データへのアプローチ方法を身につけるために,教育的に配列された事例に従って,その解析目的と解析シナリオを理解し,シナリオ通りにデータの解析を体験・学習する([3])。実際の解析に用いられたデータの解析事例を見ることができるだけでなく,SEを利用して,そのデータの解析シナリオに従った解析が本システム内で再現できるようになる([2])。また,ユーザ自身がもつデータの解析も行うことができ,同時にそのデータはDBへ蓄積されるようになっている([1])。 本システムは,実際の場面で踏襲されるデータを中心とした統計解析の情報や解析環境を提供するサイトとして,これまでと異なるものであり,新しいデータ解析環境を提供するものと考えられる。このシステムにより,Web上の統計ツールを有機的に利用して,データ属性と解析シナリオを含むデータとその属性を基に解析が行えるデータ指向型の統計教育システムを,Web上に提供し,データ指向の統計解析を広く流通させることが可能となった。
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