研究分担者 |
広津 千尋 明星大学, 理工学部, 教授 (60016730)
道家 暎幸 東海大学, 理学部, 教授 (90096941)
栗木 哲 統計数理研究所, 統計基礎研究系, 教授 (90195545)
水田 正弘 北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (70174026)
青嶋 誠 筑波大学, 数学系, 助教授 (90246679)
安楽 和夫 西南学院大学, 文学部, 教授 (90184332)
山本 義郎 多摩大学, 経営情報学部, 助教授 (80301943)
藤越 康祝 広島大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40033849)
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配分額 *注記 |
11,900千円 (直接経費: 11,900千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
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研究概要 |
多変量同時推測問題における統計的諸問題について,理論と応用の立場から総合的に議論を行い,研究者間の相互の情報交換を行うことによって研究の促進を図った.これらの研究の結果は,2004年度,2005年度の統計連合大会,2004年1月に開催したシンポジウム「多変量統計モデリングとその周辺」,2005年1月のシンポジウム「多変量同時解析モデルと関数データ解析の応用」,2005年11月のシンポジウム「多変量同時解析モデルと関数データに関する研究会」にて報告した. 多重比較の問題については,統計連合大会で「企画セッション」のオーガナイズを行い,研究の推進を図った.仮説検定における過誤の確率をコントロールするのに重要な役割を演じるFDRの提唱者である,Benjamini教授を招聘して,多重検定の際のBenjamini-Hochbergプラグイン手法およびその応用上の問題を深く掘り下げて議論を行うことができた. 関数データ解析の問題については,歩行の動画像データを分析することにより,手足の協調作業として行われる歩行運動は多重性の問題が重要であり,普通の歩行と急ぎの歩行で歩幅,手足の振り方に大きな差があることが統計的に確認された. 脳画像のデータ解析では最大輝度分布と多重性およびランダムフィールドのシミュレーションに関して研究を行った.画像が十分に広い領域で,かっ,適当なスムージングが行われていれば,理論的にはオイラー標数法が有用である.しかしながら,有限領域ではオイラー標数法をそのまま適用することはできず,補正が必要であり,また,スムージングの方法にも大きく依存することが判明した.これらの結果を,実際の画像データに適用し,調整がどのくらい必要なのかについても比較検討を行った. また,これらまでの研究成果を,本研究課題における初期の重要な目的の1つであった,MCP2005(多重比較国際会議:上海)に日本代表として積極的参加して発表を行うことができた.
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