研究課題/領域番号 |
15300104
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山口 正洋 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (60313102)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2005年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 嗅球 / 顆粒細胞 / 神経新生 / nestin / GFP / GEP |
研究概要 |
研究代表者が樹立したNestin-GFPマウス嗅球には、2種類のGFP陽性顆粒細胞が存在した。形態と分子発現から、GFP発現の弱いType W細胞は、嗅球内の未分化顆粒細胞であり、一方GFP発現の強いtype S細胞は、既知の顆粒細胞とは異なる成熟した顆粒細胞であることが分かった。 1.既存の神経回路に新生神経細胞が組み込まれる機構の解析 マウスへの匂い刺激を調節し、顆粒細胞が生まれてから特定の時期の匂い刺激がその細胞の生死を左右すること、つまり新生顆粒細胞の匂い入力依存的な生死決定には臨界期(critical period)があることを示した(PNAS,2005)。 マウス嗅球の分散培養を行い神経回路を形成した後、Nestin-GFPマウス嗅球から分離した神経細胞を加えると、その未分化顆粒細胞(Type W細胞)は既存の神経回路に組み込まれた。薬剤投与で神経活動を抑制すると、未分化顆粒細胞の細胞死が促進した。以上、未分化顆粒細胞が神経活動依存的に既存の神経回路に組み込まれるin vitro系を確立した(論文未発表)。 2.嗅球の興奮性神経細胞の細胞体にシナプスを形成する新規顆粒細胞の発見 GFP発現の強いtype S細胞の分子発現から、この細胞はGABA作動性の成熟した顆粒細胞と判明した。蛍光色素の細胞注入により、type S細胞の樹状突起の先端が興奮性の僧帽細胞の細胞体に接着していることを見出した。電子顕微鏡解析から、その接着部位がtype S細胞から僧帽細胞に向かう抑制性のシナプスと、僧帽細胞からtype S細胞に向かう興奮性のシナプスを形成していることを示した。type S細胞は僧帽細胞の細胞体に双方向性シナプスを形成する、新規の成熟したGABA性抑制性顆粒細胞であると結論できた(投稿準備中)。
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