研究課題
基盤研究(B)
ヒトを含む異種細胞を極めて高率に生着させることができるNOD/Shi-scid,IL-2Rg KO(NOG)マウスを用いて、再生治療動物モデルの作製を検討した。臓器に関しては、ヒトの卵巣や子宮内膜を移植することによって、ヒト成熟卵胞が形成可能であることや月経周期を再現させることが可能であることが明らかとなった。また、ヒト造血幹細胞を移入することによって、マスト細胞や血小板を含む種々の細胞が分化することを明らかにした。ES細胞を用いた再生治療として、B6由来のマウスES細胞のin vivoでの分化誘導の検討を行った。我々が樹立したB6由来のマウスES細胞は増殖性、胚様体形成能で従来の129由来ES細胞と遜色ないことを明らかにし、ブレオマイシン処理NOGマウス肺、または四塩化炭素処置NOGマウス肝臓へのES細胞の注入を行い、それらES細胞の肺や肝臓分化を検討した。そこで増殖したES細胞は奇形種を形成し、肺細胞や肝臓細胞への分化を明らかにできなかった。我々が樹立したラットEG細胞を用いて同様の実験を行った。すなわち、ラットEG細胞をブレオマイシン処理GFP-Tg SDラット肺に注入後、NOGマウスの皮下に移植した。移植後2、4、8週でマウスより、移植ラット肺を摘出し、蛍光顕微鏡下で観察した結果、ラット肺が部分的に生着していることが確認された。しかし、EG細胞はやはり奇形種を形成した。これらの結果から、ES細胞を移入する場合は奇形種を形成することで、再生治療に用いる場合は、ある程度の前駆細胞への分化が必要なことが示唆された。
すべて 2005 2004 2003
すべて 雑誌論文 (34件) (うち査読あり 15件) 学会発表 (22件)
Cancer Sci 96
ページ: 466-473
Hum Reprod 20
ページ: 1477-1484
Hum Reprod PMID : 1573 4760(in press)
Exp Amin 54・2
ページ: 137-141
10015525802
Cancer Sci 95
ページ: 564-568
Nat Immunol 5
ページ: 638-644
Blood 103
ページ: 860-867
Biochem Biophys Res Commun 313
ページ: 258-262
Proc Natl Acad Sci U S A 101
ページ: 10554-10559
Mol Ther 10
ページ: 882-891
Proc Natl Acad Sci USA 101
Nat Immunol. 5・6
Proc Natl Acad Sci USA. 101・29
J Virol 77
ページ: 5286-5294
Blood 102
ページ: 873-880
Exp Hematol 31
ページ: 789-797
Reproduction 126
ページ: 361-366
J Orthop Sci 8
Biol Reprod 69
ページ: 1325-1329
Neuroreport 14
ページ: 1677-1681
ページ: 549-5