研究分担者 |
末永 康仁 名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (60293643)
北坂 孝幸 名古屋大学, 情報科学研究科, 助手 (00362294)
平野 靖 名古屋大学, 情報連携基盤センター, 助教授 (90324459)
鳥脇 純一郎 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (30023138)
目加田 慶人 中京大学, 生命システム工学部, 教授 (00282377)
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配分額 *注記 |
16,400千円 (直接経費: 16,400千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2003年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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研究概要 |
本研究課題では,人体内部のナビゲーションシステムに基づいた「知的ナビゲーション診断支援システム」の開発を目的とした.ここでは,人体内部の観察を行う際に計算機が病変部の位置や状態,解剖学的名称などを自動的に検出し,人体内部画像に重畳表示することで,医師の診断作業を増強する新しい形の医用画像診断支援システムについて検討した. (1)高次元医用画像に基づく仮想化人体内部リアルタイムナビゲーション手法の開発 本システムで対象とする画像は,人体内部情報を含んだ3次元/4次元画像である.これらの画像から構築される仮想化人体内部を高速に探索することを可能とする手法の検討を行った. (2)解剖学的知識データベースの構築 対象とする臓器を気管支領域・胸部縦隔領域・腹部領域を対象として,これらの臓器に特化した知識を計算機上に格納する手法についての検討を行った.ここでは医学的な知識として記述されている解剖学的知識を計算機上で表現する手法を検討した.解剖学的知識データベースの構築を実現例として,気管支枝名データベース・臓器領域アトラスの構築を試みた. (3)臓器領域認識手法の開発 上述の解剖学的知識データベースを利用することで,各臓器領域を抽出する手法の開発を行った. (4)高次元医用画像の認識・理解手法の開発 上述の解剖学的知識データベースを利用し,病変部を検出,分類,比較するアルゴリズムを検討した.また,複数モダリティ画像の統合による医用画像の認識・理解手法としてPET-CT画像の処理手法に関して検討を行った. (5)診断支援情報表示手法の開発 仮想化人体内部を探索(ナビゲーション)しながら,様々な診断支援情報(異常部位検出結果・解剖学的名称など)をリアルタイムで提示可能なアルゴリズムを検討した.ここでは単なる異常部位のマーキングだけではなく,その部位ならびに関係部位の解剖学的名称表示などにより高度な診断支援情報表示手法のプロトタイプを実現した. (6)システムの臨床の場における試験運用 これまでに開発された手法を統合した医用画像ナビゲーション診断支援システムのプロトタイプを作成し,臨床医による評価をおこなった.
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