研究分担者 |
田中 愼 (田中 慎) 千葉大学, 国際教育開発センター, 助教授 (50236593)
清野 智昭 千葉大学, 国際教育開発センター, 助教授 (10226623)
吉田 光演 広島大学, 総合科学部, 教授 (90182790)
平手 友彦 広島大学, 総合科学部, 助教授 (10314709)
岩崎 克己 広島大学, 外国語教育研究センター, 助教授 (70232650)
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研究概要 |
初年度は,これまで作成してきたCALL教材の改良をおしすすめ,ドイツ語オンライン検索システム(通称「独辞郎」)の拡充,WEB上での練習問題形式を工夫し,動画や音声データとの連動を試みた.また,講演者を招き,OPACを利用した外国語教材の利用法やPCカメラとインターネットによるライヴ授業の可能性を模索した.その結果,千葉と広島で共通のサーバを立ち上げ,OPACのLinux版であるTerraというソフトを導入して作成した外国語教材の運用試験の開始,およびアップル社のiSightとiChat(音声動画通信システム)を用いた遠隔地授業の試みを実施することを決定し,そのための準備を行った. 次年度には,これら2つの試みを実施することで,以下のような成果が得られた.1.WEB上の教材により,学習者それぞれの誤答内容が把握でき,即座に対面授業の改善に役立ったこと.2.WEB上の動画や音声データを利用した自習促進により,週1回の限られた対面授業でも学習者一人ひとりの練習時間の向上をはかれたこと.3.学習者の学習履歴のデータ管理(正答率,正答分布,誤答内容,解答回数等)とアンケートの実施により,外国語教育の改善をより客観的にはかれたこと.4.PCを利用した遠隔地コミュニケーション授業により,学習者自身が会話内容について熟考し,聞き取りに集中することで,外国語学習に対するモティヴェーションが高まったこと.5.音声動画通信システムを利用した国外の大学との交換授業を実現させることは時差やカリキュラムの違いなどから困難であったが,技術的な問題はほとんどないことを確認した. 以上の成果を受けて,本研究は広く協力者を募りながらCALL教材の更なる拡充と対面授業への積極的な活用を行い,全国的・国際的な場で更なる展開を予定するものである.
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