研究課題/領域番号 |
15300270
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
中川 正宣 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (40155685)
|
研究分担者 |
牟田 博光 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70090925)
前川 眞一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70190288)
山岸 侯彦 (山岸 候彦) 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (70286136)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 意思決定 / ニューラルネットワーク / フィードバック / 心理学実験 / コンピュータシミュレーション / エキスパート |
研究概要 |
15年度は主に以下のような研究を行った。 (1)まず従来型の意思決定のニューラルネットワークモデルについて、前述の協和モデルを含め、並列制約充足モデル、リスクティキングモデル等すべてにわたって、十分な検討を行う。そのためには、文献による検索だけではなく、海外を含めた各研究者との直接の情報交換を行った。 (2)(1)での検討をふまえて、基礎となるフィードフォワード型のニューラルネットワークをコンピュータ上に構成し、シミュレーションを行ってその特性を十分研究した。 (3)(2)で構成したシステムに、さらに、フィードバック機構を組み込んでシミュレーションを行い、その特性を研究した。 (4)(3)で構成したシステムにおいてフィードバック機構の種類や構造を様々に変化させ、モデルの機能の拡張を行った。 (5)当該ニューラルネットワークが想定している、フィードバック的心理処理を含む意思決定過程に相当する心理学実験を構成し、実際の人間の被験者で実験を行った。 (6)(5)で用いた心理学実験と同じ実験材料、同じ実験方法を前提として、(4)のモデルでコンピュータシミュレーションを行い、(5)で行った人間での実験結果と比較検討した。 (7)(6)の結果の考察をつうじて、モデルがより人間の意思決定における思考方法に近づくように改良した。さらに、16年度は15年度の成果に基づき以下のような研究を行った。 (1)15年度の結果を踏まえて、単なる意思決定のモデルではなく、エキスパートにおける意思決定過程のモデルとして利用可能な形にモデルを発展改良した。 (2)当該ニューラルネットワークが想定している、エキスパートにおけるフィードバック的心理処理を含む意思決定過程、に相当する心理学実験を構成し、実際エキスパートの被験者で実験を行った。 (3)(2)で用いた心理学実験と同じ実験材料、同じ実験方法を前提として、(1)のモデルでコンピュータシミュレーションを行い、(2)で行った人間での実験結果と比較検討した。 (4)(3)の結果の考察をつうじて、モデルがよりエキスパートの意思決定における思考方法に近づくように改良し、教育工学的応用の可能性を考察した。
|