研究課題/領域番号 |
15300275
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
米澤 義道 信州大学, 工学部, 教授 (90020982)
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研究分担者 |
伊東 一典 信州大学, 工学部, 教授 (30043045)
橋本 昌巳 信州大学, 工学部, 助教授 (20242670)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2003年度: 8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
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キーワード | 高指向性音源 / パラメトリックアレー / 収束音源 / 集積音源 / 遠隔会議用音源 / 遠隔教育受講用音源 / 受聴者散乱 / 遠隔教育 / 遠隔会議 / 指向性音場 / スピーカ / ビーム音波 / 受講環境 / ヘッドホンレス |
研究概要 |
遠隔会議、遠隔教育はインターネットを通じて行われることが多くなった。この場合、技術の注目は映像や臨場感の在る音環境などに集まっている。しかし、遠隔会議においては会議情報の漏洩、周囲への騒音などの処理すべき問題が在る。また遠隔教育受講においてはヘッドホン利用の不便性、不快感などがあり、これらの問題は参加者のみが聞こえる指向性音源によって解決する課題と考えられる。 そこで我々が従来研究してきたパラメトリックアレー効果による高指向性音源の適用を考えた。この音源は従来のスピーカほど大きな音が出力されない、音質が悪いなどの欠点が在るが、従来のスピーカで実現し得ない指向性を有しているものである。 15年度はこの方式による音源の本目的用の適用が可能か検討した。すなわち、個人受聴に必要なシャープな音圧分布の設計が可能かを中心に検討した。その結果、この効果を凹面で反射収束させることとこれをさらに集積させることでほぼ実施できることを見出した。 16年度はさらに会議あるいは受講状態での音声信号受聴に適した条件の設定を行った。また、映像との整合性についても見当を行った。 17年度は実際に言語についての明瞭度の試験や周囲への漏話の試験を行い、基本的に当初目標とした機能の実現が会議、講義受講の場面で十分な可能性のあることを確認した。 しかし、当初から課題であった音質の悪さは改善されなかった。これの意味することは受聴音ソースは音声や比較的低音の音信号に限られ、音楽全般の聴取には不向きで在ることを意味している。また、当初予想しなかった高指向性音源に特有と思われる、聴取者自身の頭部からの受聴音の反射散乱の課題が出てきた。これは、特殊な工夫をしなければ防げない現象であり、適用に当たっては十分考慮するべき課題であることが明らかとなった。
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