研究分担者 |
村瀬 康一郎 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (80150027)
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (10219321)
松原 正也 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (80281046)
松川 禮子 岐阜大学, 教育学部, 教授 (90021336)
古田 善伯 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30015854)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2003年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
高等教育の情報化を推進するための中心機能としてLMS(Learning Management System)を設定し,高等教育のエンリッチメントとエンラージメントの視点から,これらを総合的に支援するメディア統合型のシステムをAIMS-Gifu(Academic Instructional Media Service-Gifu)として構築した。AIMS-Gifuの活用は,基本概念として「伸び縮みする教室」を検討した。 教育メディア統合型LMSであるAIMS-Gifuを基盤とした遠隔教育の展開では,これまでに実施されてきたテレビ会議システムを用いたサテライト型遠隔授業から,自宅や職場等での学習を可能とするインターネット型遠隔授業への拡充発展へと容易な進展を可能とした。インターネット型遠隔授業では,伝統的な教室授業での学習環境を教育メディア統合型LMSとして整備することで,「働きながら学ぶ」ことを最大限に生かした教育方法の開発が可能となり,エンラージメントの目的からエンリッチメントの目的へとシフトすることを可能とした。また,AIMS-Gifuは,遠隔教育において,大学が参画する教員研修等においても利用されており,メディア統合型LMSを起点とした高等教育の進展の可能性が示唆された。 さらに,AIMS-Gifuは,全学利用を可能としており,伝統的な教室授業のエンリッチメントを目的とした取組を支援している。その利用状況は,全学教員に対する調査結果からは3割弱の教員が利用するに留まっているが,今後の利用期待としては,アナウンスや講義資料・教材の配布など6割を超える教員が授業での利用を検討していることが明らかとなった。 本研究により,エンラージメントもエンリッチメントも同一の教育組織で推進しようとする点に特色を持つ我が国のe-Learningにおいて,教育メディア統合型LMSが共通する教育支援基盤として機能することを示すことができたと考える。
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