研究課題/領域番号 |
15300288
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 筑波技術大学 (2005-2006) 筑波技術短期大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
大武 信之 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (10223851)
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研究分担者 |
鈴木 昌和 九州大学, 大学院数理学研究院, 教授 (20112302)
藤芳 衛 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20190085)
金堀 利洋 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 助教授 (00352568)
田中 宏 富士通研究所(株), ITメディア研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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キーワード | 点字 / 数式 / レイアウト解析 / UEBC / PDF文書 / 視覚障害者 / 授業環境 / 文字認識 / 板書 |
研究概要 |
パソコン上に黒板を見立てた板書可能な手書き領域を設け、文字認識を行うシステムを構築した。入力領域はパソコン上にあるが、黒板に手書き文字を認識する読取センサーを付けることで、本システムが利用可能である。手書き文字は、漢字仮名交じり文の認識と、高等教育で用いる数式を認識し、一般的な板書速度に対応したスピードを有している。本来、板書は自由記述であるため、縦書き文字、横書き文字が、縦横無尽に書かれるものであるが、本開発システムでは、横書き文字のみを対象としている。またガイドラインによる枠付であるが、数式全体を手書き出来るため、数式記述のための制限は非常に少ないものとなった。 数学・理科を中心に教科書や典型的な参考書、試験問題などのレイアウト解析のための文書モデル記述法の開発、および各レイアウト要素(図、表、文章、数式の領域識別、文書論理構造認識)などの判別基準に関する研究とシステム開発を行った。中間ファイル形式、および出力ファイル形式は、他アプリケーションへの応用等を考慮しXMLを採用した。さらに電子ファイル文書の標準形式であるPDFを解析対象に、点字変換の可能性を検討し、PDF文書に含まれるテキスト情報を用いた視覚障害者用科学技術文書読取りシステムの開発を行った。将来的には本課題で達成したPDFからテキストを抽出する技術を用い、PDFに含まれる図の抽出も可能となり、視覚障害者用の触図作成システム開発への応用が可能となる。 英語圏で検討されていた新点字コードUEBCが2004年4月採択されたのを受け、数式・化学式の調査を行い、本成果を上記開発システムの点字出力部分に対応させた。このまとめを基に、点訳形式を現行日本点字規則と、標準化が採択されたUEBCを共存させる形で対応を検討し、従来の日本式点字と、UEBCの両方での対応を可能とする内部形式を定めた。
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