研究課題/領域番号 |
15300290
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
柳本 武美 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (40000195)
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研究分担者 |
前田 忠彦 統計数理研究所, データ科学研究系, 助教授 (10247257)
大西 俊郎 統計数理研究所, データ科学研究系, 助手 (60353413)
前川 眞一 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (70190288)
仁田 善雄 東京医科歯科大学, MDセンター, 助教授 (10114315)
福島 統 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60173332)
吉田 素文 東京医科歯科大学, MDセンター, 助教授 (00291518)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | 教育試験 / 項目プール / 共用試験 / 知識ベース抽出法 / LSAT / OSCE / 設計科学 / Hyperbola分布 |
研究概要 |
本研究では、研究体制として生物統計グループ(柳本、大西)、計量心理グループ(前川、前田)、医学教育グループ(仁田、福島)を構成し、密接な連繋の下に、研究を実施した。研究の対象とするプロジェクトは医歯学共用試験である。この試験は研究期間中に3度の試行が行われた後、本試行が行われている。このプロジェクトを視野に入れながら、より基礎的な方法論の発展が目的である。特に、試行時における項目評価の為の工夫とその解析方法が主眼である。計算機活用試験(以下CBT)における項目プールの構築とその維持について研究を行った。 第1回試行結果の項目反応理論により解析により、項目の棄却規準の設定に日星がついていた。項目反応理論による項目の評価を進展させる中で、試行時に出題に工夫を加えることにより信頼のおけることが明らかになり、試験実施者の賛同を得て項目評価の信頼性を増すことができた。こうした方法は、経年的な変化に対する項目プール全体の信頼性を高める技法として有効であるとの結論を得ている。より基礎的には、CBTを試験が推論の立場からみて信頼できるかを整理した。現状では、何の知識を問うのかについての考察もなく問題集が作られ、出題項目を試験の目的を論理的に結ぶ、項目プールの位置づけを確認した。項目プールが、厖大な項目数共に項目係数が求められ、各項目の配置が必要である。本研究では、CBT及び関連試験を絡めてより具体的に項目プールの構築技法に改善を加えることができた。また、項目プールからの項目の選択技法を研究した。既に共用試験では工夫された出題方式を試みている。こうした工夫は、高次元標本抽出に関連するが、近年にはBayes統計学の研究での工夫と共有できる。更に、受験者に対する試行試験項目についての意見調査をも行った。この調査は単に受験者の印象を聴取するだけではなくて、本来試験実施の主体者でもある受験者の参画のあり方を探る目的もある。 関連した研究として、医歯学共用試験のOSCEに加え、分担者である前田はLSAT(法科大学院入試)における項日プールの開発の可能性について、また前川は薬剤師・看護士を含めた医療職教育における項目プールの導入の方法についての研究を行った。こうした実際に則した研究により、本研究の成果が現実的となり、将来の試験で用いられることが期待できる。
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