研究課題/領域番号 |
15300305
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
三上 岳彦 首都大学東京, 都市環境学部, 教授 (10114662)
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研究分担者 |
塚原 東吾 神戸大学, 国際文化学部, 助教授 (80266353)
中野 智子 首都大学東京, 都市環境学部, 助手 (70295468)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2005年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2003年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | 気象観測 / 気候変動 / 小氷期 / 温暖化 / 気候復元 |
研究概要 |
本研究は、日本各地で非公式の気象観測が始まったと考えられる19世紀前半から後半にかけて、できるだけ多数の観測データを収集し、それらを可能な限りデータベース化するとともに、現在の気象官署による公式観測データと接続・比較が可能となるよう、的確な補正をおこなって地球規模で温暖化が始まったと考えられる19世紀中頃の日本における気候変動の実態を解明することを目的としている。 従来、日本における気候変動研究の大部分は気象官署の観測データに基づいて行われてきたため、主に20世紀以降の100年間程度の変動のみが研究対象とされてきた。しかし、世界的には19世紀以降の観測データによる地球規模の気候変動に関する議論が欧米では主流となっており、日本でも19世紀の気候変動の実態を解明することが求められている。すでに、研究代表者らの研究グループによる一連の歴史時代の気候復元研究から、日本でも19世紀前半が比較的低温であったと推定されること、その後1850年代から60年代にかけて一時的な温暖化が起こったと推定されること、などの研究成果が出されているが、本研究では19世紀前半における東京と大阪の気象観測記録に加えて、横浜における1860年代(公式観測開始以前)の観測記録をすべてデジタル化し、それらを分析した結果、東京から西日本全域で1850年代が温暖であったことや、その後20世紀前半にかけて一時的な寒冷化が起こったことなどが、気象観測データからも明らかになった。
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