研究課題/領域番号 |
15300307
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
若林 芳樹 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70191723)
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研究分担者 |
岡本 耕平 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (90201988)
山本 利和 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20200826)
村越 真 静岡大学, 教育学部, 教授 (30210032)
貞広 幸雄 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10240722)
奥貫 圭一 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (90272369)
竹内 謙彰 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (40216867)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | GIS / 地図 / 空間認知 / ナヴィゲーション / 方向感覚 / 性差 / 高齢者 |
研究概要 |
本研究課題は「地理情報伝達」と「空間行動支援」のサブテーマに分けて研究を進めてきた。各テーマについて,16年度に得られた主たる成果は、以下の通りである。 1.地理情報伝達 (1)地図と空間認知との関係をめぐる理論的・応用的諸問題について、従前の研究成果と最近の動向をレビューした。その結果、デジタル化によって利用者指向の地図作成が盛んになり、利用状況に応じた柔軟な地図表現が求められていることがわかった。最近では、女性の読者を意識した地図帳も市販されており、発行元の編集者への聞き取り調査も行うとともに、その地図学的意義づけについて検討した。 (2)手描き地図のスタイルを分類する際にしばしば用いられてきたにもかかわらず、厳密な区別がなされてこなかった、サーヴェイマップとルートマップについて、GISを用いて定量的に判別するための数理モデルを開発した。 (3)犯罪多発地区を地図上で可視的に表現するための平滑化の仕方と犯罪危険度認知の関連性について、数理モデルを作成して実験を行った。その結果、犯罪地図の認知と選択行動に男女差を考慮する必要があることが分かった。 2.空間行動支援 (1)高齢者と若年者との空間的能力の違いを明らかにするために、方向感覚質問紙を用いた比較調査を行った。その結果、目印の記憶に関する因子では高齢者がやや劣るものの、年齢による顕著な差はないことがわかった。 (2)携帯電話による歩行者ナヴィゲーション・サービスの効果とその問題点について検証した。その結果、予想されたほど男女差はみられなかったが、現行のサービスは方向感覚の低い人の移動支援にとって、地図表示や操作性の面で難点があることが判明した。
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