研究課題/領域番号 |
15310098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 東京工業大学 (2005-2006) 独立行政法人産業技術総合研究所 (2003-2004) |
研究代表者 |
玉田 薫 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 助教授 (80357483)
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研究分担者 |
石井 則行 産業技術総合研究所, 生物情報解析研究センター, 主任研究員 (10261174)
宮崎 健太郎 産業技術総合研究所, 生物機能工学研究部門, グループ長 (60344123)
原 正彦 東京工業大学, 大学院総合理工学研究科, 教授 (50181003)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,700千円 (直接経費: 15,700千円)
2005年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2004年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2003年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | ジェミニ型分子 / キラル認識 / 光学分割 / 表面プラズモン / 自己組織化膜 / チオール / 酒石酸 / 四級アミン / 表面電荷密度 / 金ナノ微粒子 |
研究概要 |
4級アミン界面活性剤をアルキルスペーサーで結んだ『ジェミニ型ジカチオン分子』は、4級アミン間の距離の制御により様々な分子集合体の形成を可能にし、コロイド分散系の分野において注目を集めている。本研究では、このジェミニ型分子のチオール誘導体を新規に合成し、ジェミニ型分子の特長を活かしながら固体表面に自己組織化膜として固定させ、新しい機能性表面を創製する検討を行った。 1.ジェミニ型チオール誘導体の合成と評価:ジェミニ型四級アンモニウム基を含む新規チオール誘導体を合成し、金単結晶上に自己組織化膜を形成した上、膜の物性について、反射赤外分光法(FTIR-RAS),表面プラズモン分光法(SPR)、X線光電子分光法(XPS)、ケルビンプローブ(KP)法で確認した。特にケルビンプローブ法では、ジェミニ分子の高い表面電荷密度に対応するデータを得ることができた。 2.酒石酸によるキラル表面の作製と光学分割に関する検討:金表面に形成したジェミニ型自己組織化膜表面にL-,D-あるいはメゾ-酒石酸を吸着させ、その膜構造の違いをFTIR-RAS及びSPRにより評価するとともに、それぞれの表面上ヘキラリティの一致する同種分子が優先的に共着することをマイクロコンタクトパタン上への結晶析出のAFM観察により実験的に確認した。 3.ナノ微粒子合成:ジェミニ型チオール誘導体をキャップ剤とする金ナノ微粒子の合成について検討し、チオールとアンモニウム基の相補的効果により1ステップで安定な微粒子合成が可能であることを実験的に確認した。
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