研究課題/領域番号 |
15310122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
今野 浩 中央大学, 理工学部, 教授 (10015969)
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研究分担者 |
田口 東 中央大学, 理工学部, 教授 (50114533)
鎌倉 稔成 中央大学, 理工学部, 教授 (40150031)
川代 尚哉 中央大学, 理工学部, 助手 (70365881)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 国際分散投資 / インデックス・トラッキング / 大域的最適化 / 整数計画法 / 平均・絶対偏差モデル / 平均・リスクモデル / ポートフォリオ理論 / 取引コスト / 整理計画法 |
研究概要 |
本研究に取り掛かった2003年時点において、わが国の資産運用のパフォーマンスは惨憺たる状況にあった。毎年10%近い損失を計上し、解散に追い込まれる年金基金が続出したことは記憶に新しい。 幸い2005年に入ってから市場が持ち直したため、運用成績は改善されたが、今後もこの傾向が継続するという保証はない。専門家の間では、株式市場は既にバブル状態に突入しているとの見方もあり、資産運用のリスクは高まっている。再び大きな損失を蒙らないためには、一層徹底したリスク管理が求められる所以である。 このような状況の中、われわれは3年間にわたって、資産運用の原点である「平均・リスクモデル」を用いた国際分散投資に関わる研究を実施した。特に非凸型の取引コスト、マーケット・インパクトの取扱いとロング・ショート戦略の分析、取引コストを考慮したインデックス・トラッキング、組み込み銘柄数制約、最小取引単位制約などの厳密な取扱いについては、当初の計画を上回る成果を導くことが出来た。 また絶対偏差をリスク指標とする株式・債券統合モデルを用いて、34ヶ国の4000資産を対象とする大型国際分散投資モデルを組みたて、このモデルがきわめて良好な成績を導くことを確認した。今後は上記の成果を組み込んだ上で、より本格的な国際分散投資モデルを構築し、資産運用ビジネスのリターン・リスク管理に役立てたいと考えている。
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