研究課題
基盤研究(B)
(1)ダイオウ由来の新規植物ポリケタイド合成酵素ALSの基質特異性を検討すると、CHS、STS、BASの本来の基質であるp-coumaroyl CoAは受け入れず、cinnamoyl CoAや脂肪酸CoAなど様々な基質を受け入れることが判明した。p-dihydrocoumaroyl CoAとcinnamoyl CoAはp-coumaroyl CoAとの構造の違いが二重結合と水酸基の部分であるにも関わらず、受容して2乃至3個のmalonyl CoA、を縮合・脱炭酸してポリケトメチレン鎖を生成することが判明した。ALSは他にも多種多様な基質を受け入れ、脂肪酸CoAエステルに至っては炭素鎖18のstearoyl CoAまでも基質として受け入れたことは極めて興味深い。昨年本酵素反応生成物はAloesoneであるとしたが、副次生成物を検討すると、Actinorhodinを産生するII型ポリケタイド合成酵素のminimal PKSが生産する代謝産物として知られているオクタケタイドを生成した。(2)トリテルペン類ライブラリーの構築の継続;化合物として有用性の高いダンマレンジオール、α-アミリン、数多くの転移反応後生成するフリーデランを生成物として与えるトリテルペン合成酵素配列情報並びに機能解析にもとづき、新規非スクアレン型基質を合成し、非天然型ホパン誘導体、リモネン型側鎖を有する新規ダンマラン誘導体の合成を行い、そのプロセスでトリテルペン閉環時のカチオン転移反応の機構を検討する。βアミリン合成酵素を用いた新規ポリプレノイドの創製を行った。(3)プレニル転移酵素を用いた非天然型化合物の生成平成15年度に得られた酵素遺伝子に対して、部位特異的変導入により基質認識や活性発現に必須なアミノ酸残基を決定する(1)で得られる非天然型フラボノイド類に対する基質特異性を検討した。
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