研究課題/領域番号 |
15310164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
市川 裕 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20223084)
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研究分担者 |
沼野 充義 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40180690)
野村 真理 金沢大学, 経済学部, 教授 (20164741)
羽田 功 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (10146566)
池田 明史 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (30298294)
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
長田 浩彰 広島大学, 総合科学部, 助教授 (40228028)
手島 勲矢 大阪産業大学, 人間環境学部, 教授 (80330140)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
2005年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2004年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2003年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 主権国家 / ユダヤ教 / ユダヤ啓蒙主義 / アイデンティティ / 全体主義 / 民族主義 / シオニズム / 人権理論 / 東欧ユダヤ人 / イスラム圏のユダヤ人 / 啓蒙主義 / ロマン主義 / 近代国民国家 / アトム的社会観 / 宗教概念 / 民族概念 / 主権 / 歴史記述 / 民族的自己像 / コスモポリタニズム / ナチス / パレスチナ |
研究概要 |
本研究は、3つの目的、(1)近代ユダヤ人のアイデンティティの危機のあリ方、(2)ホスト社会の近代化の特徴、(3)イスラエル国家の問題点の整理をめぐって、ディシピリンを異にする13名の研究者による総合的研究を志したものである。国家理論が19世紀から20世紀にかけて、根本的に変化したことに鑑みて、研究成果を地域・時代別にまとめることによって、主題を鮮明なものにすることができた。方法論については、(a)宗教学・社会哲学・知識社会学からのアプローチ、(b)文学・言語的表象からのアプローチ、(c)国家体制を軸にした歴史学、社会学、政治学のアプローチによった。報告書は、以下の通り、地域別の3部構成とした。これらの成果は、近現代の文化のあり方に対する理解をなお一層深く推進するための基礎として資することができよう。 第1部19世紀の西ヨーロッパとユダヤ人:啓蒙・近代・ユダヤ人解放 国家と宗教の枠組みから見た近代ユダヤ問題の射程、近代ユダヤ社会理論とユダヤ哲学の淵源、19世紀ヨーロッパの「ユダヤ教科学」とアイデンティティ問題、近代ユダヤ社会思想とユダヤ教的表象の意義について。 第2部20世紀のドイツ・東欧・ソ連邦とユダヤ人 ヨーロッパ近代、特にドイツのユダヤ人問題の背景史、多民族国家におけるユダヤ人問題、東欧文学とユダヤ・アイデンティティ、共産主義社会とユダヤ・アイデンティティ、全体主義国家の国制と人種理論のジレンマについて。 第3部20世紀の中東地域とシオニズム アラブ・イスラム国家におけるユダヤ人の地位、ユダヤ人国家の特異性と生存のための安全保障、現代イスラエルのユダヤ・アイデンティティの複合性と葛藤、イスラエル文学とアイデンティティについて
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