研究課題/領域番号 |
15320006
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
|
研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
服部 裕幸 南山大学, 人文学部, 教授 (40110754)
|
研究分担者 |
美濃 正 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70181964)
大沢 秀介 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50233094)
横山 輝雄 南山大学, 人文学部, 教授 (80148303)
柴田 正良 金沢大学, 文学部, 教授 (20201543)
戸田山 和久 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90217513)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 帰納主義 / 主観的確率 / ベイズ流統計的推論 / ダッチブック論証 / 人間原理 / 終末論法 / 自己選択原理 / 統計的リアリティ |
研究概要 |
本研究の目的は確率論的推論や統計的推論によって得られる結論が何を意味するか、ということを、哲学史的および理論的観点から明らかにすることである。その際、われわれは主としてベイズ主義的推論に焦点を当てることにした。歴史的観点からの研究では、古代における議論についてはアリストテレスの偶然性概念を彼の目的論との関連で研究した。近代における議論に関しては、ヒュームやパースを中心に取り組んだ。彼らの仕事を現代の確率論的枠組みの中で再定式化する事には慎重でなければならないが、実り豊かな示唆的な議論が多く含まれていることが改めて確認されるとともに、今後一層研究する必要があることが判明した。理論的観点からの研究としては、古典的統計学とベイズ主義的統計学との対比と行い、とりわけ、その折衷を試みたリーヴァイの仕事を詳細に検討し、まだまだ彼の試みを発展させる余地があることが明らかとなった。また、ベイズ主義の難点の一つとして指摘されたある問題がモンテカルロ法によってどのように解決されるかということも明らかにすることができた。ベイズ主義的推論の応用については、主として宇宙論における人間原理的推論や終末論法について研究し、自己同一性論、輪廻論、心身問題におけるゾンビ仮説などもその議論の変種として捉えることができることを明らかにした。それと同時に、その種の議論の問題点をある程度まで明らかにすることができた。
|