研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、1990年代の初めにアフガニスタンのバーミヤン渓谷およびパキスタンのギルギットから発見され、ノルウェーのスコイエン・コレクションや米国のアダムス・コレクションをはじめとする海外の蒐集家、および我が国の平山郁夫画伯らに分割して引き取られたサンスクリット語やガンダーラ語による大量の仏教古写本類のうち、平山郁夫画伯のコレクションに含まれる写本類を中心に取り上げ、スコイエン・コレクション等の他のコレクションに含まれる仏教写本研究に従事している海外共同研究者とともに関連資料と比較しつつ解読研究を行って、その出版を目指すものであった。平山郁夫コレクションに含まれる写本類の中で最も重要な資料は、パキスタンのギルギットから発見された説一切有部教団に属する『長阿含経』のサンスクリット語樺皮写本である。これは本来、全453葉よりなる写本であったことが判明しているが、平山郁夫コレクションは、この中の53葉を入手している。4年間に亘った研究期間の間、この長阿含経写本の解読を主として行い、53葉に含まれる複数の経典の解読とテキスト校訂を終えた。また平山郁夫コレクションが入手板した他の写本類についても解読研究を行い、その全体像を明らかにすることができた。研究成果の詳細については研究成果報告書において公表する。
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印度学仏教学研究 54巻2号
ページ: 129-136
110004708485
駒沢大学仏教学部論集 37号
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印度哲学仏教学 21号
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40015328400
Journal of Indian and Buddhist Studies Vol.54-2
Journal of Buddhist Studies, Komazawa University No.37
Hokkaido Journal of Indological and Buddhist Studies No.21
印度学仏教研究 54巻2号