研究課題/領域番号 |
15320037
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
|
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
浦田 和幸 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (50168762)
|
研究分担者 |
川口 裕司 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20204703)
黒澤 直俊 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (80195586)
岩崎 務 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (00151720)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 中世西欧文学 / 間テクスト性 / 文献学 / 言語学 / ボエチウス / 哲学の慰め / Boethius / De Consolatione philosophiae / De Consolatione Philosophiae / 間テクスト / De Consolatio Philosophiae |
研究概要 |
ラテン語・古フランス語・中世ポルトガル語・中世英語を専門とする各研究者が、次のような点を念頭において中世西欧文学における間テクスト性を考察した。(1)中世西欧における翻訳に関する文献学的研究、(2)翻訳および翻案文献の言語学的分析、(3)翻訳および翻案文献と言語学的特徴の間の関連性。 4言語に関連する共通の作品としては、ローマの哲学者ボエティウス(ca.480-524)の『哲学の慰め』を調査対象とした。本作品は西欧において人気を博し、各国語への種々の翻訳が存在するので、中世西欧の間テクスト性研究のためにもっとも適切な作品といえる。他にも、言語ごとに作品を取り上げて分析を行った。また、中世から近代初期に至る辞書も間テクスト性研究の考察対象とした。 研究成果報告書(冊子体)に所収の主な論考は以下のとおり。ラテン語関係では、『哲学の慰め』のなかでオルペウス神話が語られる箇所を特に取り上げて、ギリシア・ローマ文学におけるオルペウス神話の系譜を確かめ、中世における『哲学の慰め』の翻訳について論じた。英語関係では、『哲学の慰め』の古英語訳と中英語訳を取り上げて原典と照合し、内容と文法の面から翻訳のあり方を具体的に検討した。ポルトガル語関係では『夫の庭』を取り上げて、テクストの伝承・構成・言語的特徴について検討し、作品中の全語形を提示した。フランス語関係では、カエサル『ガリア戦記』の古フランス語訳『ローマ人の偉業』を取り上げて、構文と語彙の面から翻訳の問題について論じ、地名と部族名の扱いについて検討した。 研究成果報告書(冊子体)以外に、既に発表した成果については下記の一覧表のとおりである。中世文学作品ほかを対象にして、語彙・文法・方言などの観点から考察を行った。
|