研究課題/領域番号 |
15320048
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
青木 三郎 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (50184031)
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研究分担者 |
砂川 有里子 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (40179289)
廣瀬 幸生 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (00181214)
杉本 武 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (70196749)
森 芳樹 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (30306831)
矢澤 真人 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (30182314)
竹沢 幸一 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (40206967)
沼田 善子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (70189356)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 対照言語学 / 対話 / 日本語構文 / 時間接続詞 / 日英語の比較構文 / 日本語の時間論理 / アラビア話 / チュニジア方言 / 日仏対照言語学 / 認知文法 / 多義性 / 日本語構文論 / アラビア語 / 多言語主義 / 日中語彙交流 / 文法と談話 / ドイツ語冠詞 |
研究概要 |
本研究では、1.体系性の志向、2.類型論からの脱皮、3.認知言語学的知見の批判的発展という3点を軸に日本語と諸言語の対照研究を推進した。体系性の志向とは、個別の現象の相違を観察するだけにとどまらず、体系性(固有性,一般性,歴史性の考察)を志向した研究である。東アジア言語(中国語、韓国語、日本語)、ヨーロッパ言語(ロマンス語、ゲルマン語)を中心に語彙、文法、談話レベルにおいて日本語との比較対象を行った。類型論からの脱皮という観点からは、二言語の対照的記述にとどまらず,類型的に異なる様々な言語の対照から提出されるテーマを総合し,それに体系性を与える本格的な研究を確立することを試みた。ベルト・ハイネ教授(ドイツ)の講演「文法化の諸問題」、ダニエル・ルポー教授(フランス)の講演「願望と願望表現」、彭広陸教授(中国)「中国語の新語辞典に見られる日本語語彙の受容」は、類型論を越えたところに対照研究を位置づけようという試みである。 認知言語学的知見の批判的発展というアプローチは、言語が認知的基盤の上に成り立つという仮説を受け入れた上で、さらに歴史性(語彙の意味変化),社会性(対人の表象,自己の規定等)がとのように原理的に関わるかなどを韓国語、中国語、ドイツ語、フランス語、英語を中心に論じた。従来の記述と理論の言語研究を脱皮して、認知基盤、文化・歴史的背景、統語と意味の相互干渉、談話と文法のダイナミズムなど多角的な面から多言語の研究が展開した。
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