研究課題/領域番号 |
15320057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山本 秀人 高知大学, 人文学部, 教授 (30200835)
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研究分担者 |
月本 雅幸 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (60143137)
松本 光隆 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20157382)
山本 真吾 白百合女子大学, 文学部, 教授 (70210531)
土井 光祐 駒澤大学, 文学部, 助教授 (20260391)
矢田 勉 神戸大学, 文学部, 助教授 (20262058)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2006年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 国語史学 / 真言宗 / 仏教典 / 文献研究 / 和歌山県 / 興山寺(紀の川市) / 高山寺(田辺市) / 高野山 / 興山寺(桃山町) / 国語史岳 |
研究概要 |
本研究は、和歌山県紀の川市の真言宗寺院興山寺所蔵文献の調査・研究を中核とする、和歌山県における真言宗寺院所蔵文献の実地調査と、それに基づく国語史的立場の考察・研究を主要目的とする。以下の調査研究活動を実施し、各成果があった。 1.紀の川市興山寺の調査は、研究代表者・研究分担者・研究協力者の総勢13名で興山寺聖教調査団を組織し、経箱全94箱を分担して、文献毎(総計約6千点)の調書(書名、時代、装幀、寸法、訓点、奥書等調査)を作成する作業を行った。具体的には、15〜18年度に、原則4〜7日間の調査を計11回実施し(本科研支弁以前の14年度実施予備調査1回、15年度4月実施1回を含める)、18年度7月までに全94箱の調査を完了した。並行して、主要文献のデジタルカメラ撮影も行った(計129点)。これらに基づく、パソコンデータベースも18年度9月までに完成し、その冊子版文献目録も同10月に刊行した(私家版)。 2.紀の川市興山寺のほか、田辺市高山寺、高野山(高野山大学図書館等)における調査も重点的に実施し、田辺市高山寺については主に主要文献の撮影を行い(計67点)、更に冊子版文献目録(本科研以前に一応の調査了、全73箱)を再調製して刊行した(私家版)。高野山においては注目される文献の実地調査を行った。ほか、京都(栂尾高山寺、仁和寺等)や東京(尊経閣文庫等)などにおける真言宗関係文献の調査も適宜実施した。 3.以上の調査に基づく研究・考察は今後の課題とすべき点も多いが、例えば、平安時代書写を含む興山寺蔵大般若経写本六百帖は、仏教史上極めて貴重であることが判明した。国語学上重要な文献は高野山に多く、特にその数点について国語学上の研究を行い成果があった。更には和歌山県相互間の比較、京都地域等との比較の一層の進展も必要であり、今後の課題であるが、その基盤の構築は完了したと言って良い。
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