研究課題/領域番号 |
15320097
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
大里 浩秋 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (70221124)
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研究分担者 |
木山 英雄 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (10008906)
並木 頼寿 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80155986)
三好 章 愛知大学, 現代中国学部, 教授 (90301621)
孫 安石 神奈川大学, 外国語学部, 助教授 (30321954)
川島 真 北海道大学, 大学院法学研究科, 助教授 (90301861)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2004年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 中国人日本留学 / 日本人中国留学 / 日中戦争 / 中華民国 / 汪精衛政権 / 官報 / 日華学報 / 同仁 / 日中関係史 / 留学生 / 同仁会 |
研究概要 |
本研究は、中華民国期における日本と中国の留学生交流の具体像を明らかにし、「学」の連鎖という視点から日中関係史:を捉え直そうとするものであった。そのために、(1)中華民国期、とくに日中戦争期の関連資料の収集分析を行い、.これまで研究が手薄だった1930〜45年の中国人日本留学の実態を中国側の派遣と日本側の受入れ双方から明らかにする手がかりを得ることできた。(2)日本人の中国留学については主に明治初年の留学生派遣の実態を防衛研究所や外交史料館の資料によって明らかにすることができ、昭和10年前後の派遣の状況についても外交史料館の資料によってその概要を知ることができ、明治から昭和までを通した日本人中国留学史を分析する端緒をつかむことができた。さらに、(1)と(2)を進める過程で、(3)中国と台湾で中国人の海外留学の歴史を調べている複数の研究者と連絡が取れて、中国天津、南開大学における留学史シンポに参加する(平成16年10月)と共に、本研究グループ主催の神奈川大学おけるシンポに4人の研究者を招いて交流を深め(平成8年3月)、今後の更なる交流深化が期待できる状況にある。また、10数回の研究会を開いて、国内の院生や若手研究者の研究報告を聞き、意見の交換をすることができた。これも今後継続すぺきことである。 総じて言えば、とくに日本人中国留学についての資料の収集と分析がいまだ十分といえない点は至急克服すべき課題として残すしかないが、この3年間の共同研究を通じて近代以降の日中双方の留学史を比較研究するための基礎作業を大いに前進させることができたと自負している。
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