研究課題/領域番号 |
15320102
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
日置 雅子 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (40086187)
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研究分担者 |
平井 守 愛知県立大学, 外国語学部, 助教授 (30305510)
垂水 節子 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60171906)
西谷 頼子 愛知県立大学, 外国語学部, 教授 (60295574)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 魔女 / 魔女裁判 / 書簡 / 労働者層女性 / クリミッチャウ・ストライキ / 文化学 / 身体 / ジェンダー / ペギン会 / 書簡文化 / 労働者文化 / 音楽サロン / スキャンダル文化 / 女性文化 / 書簡体小説 / 性文化 / 公共圏 / 身体論 / ドイツ文学 / ドイツ史 / ベギン会 / 書簡文学 / インゲ・シュテファン / フィクション性 |
研究概要 |
1.日置:「近代初頭ヨーロッパの魔女裁判にみるジェンダー」近代初頭のヨーロッパで猛威を振るった魔女迫害について研究。16世紀の迫害としては大規摸に展開したドイツ・トリアー地方の魔女裁判を取り上げ、中でも、社会的に地位のある男性を魔女として抹殺した「Dr.フラーデ事件」に焦点を絞って考察した。その結果、魔女迫害は、単に女性を謂われのない迫害の対象にしたという点のみならず、男性社会において女性を犠牲にした上での「男性による、男性のための迫害装置」と位置づけた。 2.平井:「ドイツロマン派の時代における書簡文化と女性像」18世紀後半から19世紀の初頭の女性たちにとって、書簡は唯一の自己表現の場であった。そこにおいて社会と個、夢と現実とが鋭く交錯する。しかし現実の市民社会の中では、その夢と願望は挫折していかざるを得なかった。 3.垂水:「20世紀初頭ドイツの労働者文化とジェンダー」ここでは主に二つの問題を扱った。1.1903〜4年ザクセン・クリミッチャウの繊維業ストライキにおいて女性労働者は市民派女性運動などの同情と支援を得た。2.第一次世界大戦下に労働者層の女性は食糧不足に抗して行動し、食糧暴動など自然発生的な行動は1918年革命への最も重要な要因になった。 4.西谷:「ドイツ文学とジェンダー研究-類型化された男性像と女性像」ドイツ語圏の文学に現れた類型化された男性像と女性像の成立過程を調査・研究した。特にドイツ語圏においては、ドイツの特殊事情により19世紀後半からこの類型化が強化された。その原因を、「文化学」の定義を求め、この定義から探求した。文化学の概念なくして現在、ドイツ文学研究は不可能といっても過言ではないからである。さらに今日、いたるところで安易に使用されている「ジェンダー」の言葉の意味を、専門分野としての「ジェンダー研究」として明確にし、この研究からも文学上の類型化された男女の成立過程を論述した。
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