研究課題/領域番号 |
15320109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
村上 恭通 愛媛大学, 法文学部, 助教授 (40239504)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 古墳時代後期 / 製鉄技術 / 鍛冶技術 / 復元実験 / 銑鉄 / 三韓・三国時代 / 古墳時代 / 製鉄 / 鍛冶 / 韓国三韓・三国時代 / 技術比較 / 銑鉄生産 / 炉内環境 / 製鉄炉 / 技術復元 / 実験 / 冶金分析 / 朝鮮半島 |
研究概要 |
2003年度から2005年度の3年間で実施した当該研究では、古墳時代後期の製鉄・鍛冶関連資料調査成果と過去実施された製鉄・鍛冶実験成果を踏まえて、2004年12月12日に製鉄復元実験を実施した。実験炉は操業後、解体しながら、丁寧な記録をとり、炉内状況の所見と操業中の生成物とを併せて検討した。その結果、古墳時代の製鉄技術について次のような点を解明した。 1.中国山地における製鉄炉は床が木炭ではなく、粘土であり、それによって生成される鉄は銑鉄である。 2.九州北半地域の製鉄炉は中国山地とは構造が異なるが、これもやはり銑鉄生産用である。 3.これらの製鉄炉で生成された鉄塊は脱炭の必要がある点。それは5世紀後半には出現している点。 4.中国山地の製鉄炉は朝鮮半島の製鉄炉と大きく異なっており、日本国内の鍛冶炉の構築技術で製鉄炉の築造がはじまっている可能性。 また、韓国の製鉄炉と精錬炉についても、事前調査成果を受けて復元実験を行い、 5.古墳時代とは全く構造の異なる炉で銑鉄が生成される点。 6.精錬炉も古墳時代の炉とは全く異なり、この炉でも脱炭ができる点。 を確認した。 以上の研究を通じて、当時の日韓それぞれの製鉄技術が復元ができた。また一方で、日韓の技術差も解明でき、鉄に関する技術交流に関して、重要な知見を得たということができる。
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