研究課題/領域番号 |
15320119
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
杉山 祐子 弘前大学, 人文学部, 教授 (30196779)
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研究分担者 |
丹野 正 弘前大学, 地域社会研究科, 教授 (30092266)
山下 祐介 弘前大学, 人文学部, 助教授 (90253369)
羽渕 一代 弘前大学, 人文学部, 助教授 (70333474)
山口 恵子 弘前大学, 人文学部, 助教授 (40344585)
木村 敏明 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80322923)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2006年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 周縁地域 / 津軽 / 近代化 / 人類学 / 社会学 / 生業構造の変化 / 出稼ぎ / 地域の論理 / 津軽地域 / 就業・就学 / 就学・就業 / 高齢化 / 都市機能の変遷の動態的把握 / ライフヒストリー / 社会変容 / 社会移動 / 都市機能の変遷 / 都市圏の拡大 / 人口動態 / 生業の変遷 |
研究概要 |
本プロジェクトでは、青森県津軽地域を対象として、マクロ調査とエリア調査の二側面から近代化過程の検討をおこなった。 1)マクロ調査:(1)市町村史、弘前市内の町会史、住宅地図を網羅し、都市機能と都市空間の変遷という視点から、弘前市の変化をあとづけた。弘前市における都市の空間規模は、明治期以降昭和40年代までほとんど変化せず、昭和50年代以降に急速に拡大したこと、都市機能の点でも昭和50年代以降に大きな変化があったこと、それは周辺農村部における生活構造の変化を背景としていることが明らかになった。 (2)青森県の人口動態と農林業の推移に関する統計資料の分析をおこない、県全体の年齢別人口変動の特徴を明らかにした。この地域の人口変動の特徴は「急速高齢化」に集約できること、その背景には死亡率の変動、出稼ぎという就労形態を組み込んだ地域内の産業構造、公共事業依存の雇用状況などの最周縁現象があることが明らかになった。 2)エリア調査:(1)津軽地域市町村のコミュニティ調査。a)北津軽の柏村、金木町、中里町の広域調査により、出稼ぎを組み込んだ生業構造とそれを背景に急速に進んだ農業の機械化のプロセスを明らかにした。b)陸奥湾沿岸集落において、出稼ぎを組み合わせた生業構造から、ホタテ漁業を中心にした生業構造に大きく転換したこと、それが出稼ぎ者の急減と女性の漁業への参加を促したことを明らかにした。c)弘前市住民の調査により、昭和40年代におけるライフコースの大きな変化と地域内外の人口移動パターンの変化を明らかにした。 (2)若年層や出稼ぎ者を対象とした量的調査:a)若年層対象の調査より、若年層でイエ意識と直系家族的な様相が強いことを明らかにした。b)出稼ぎ経験者対象の調査より、出稼ぎが世帯の家族サイクルや世代と密接に関わっていること、出稼ぎ経験者の出稼ぎに対するイメージは肯定的であることが明らかになった。
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