研究課題/領域番号 |
15320122
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
杉藤 重信 椙山女学園大学, 人間関係学部, 教授 (70206415)
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研究分担者 |
川口 洋 帝塚山大学, 経営情報学部, 教授 (80224749)
窪田 幸子 広島大学, 総合科学部, 助教授 (80268507)
中澤 港 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (40251227)
中島 豊四郎 椙山女学園大学, 文化情報学部, 教授 (90247601)
田中 雅一 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (00188335)
久保 正敏 国立民族学博物館, 民族学研究開発部, 教授 (20026355)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 家系図 / 親族研究 / 先住民知識 / データベース / 学際的研究 / 宗門改帳 / 親族データベース / コミュニティ支援 / 調査ツール / 家族研究 / 家系図作成ソフト |
研究概要 |
本研究は親族データベースおよび系図作成のためのアプリケーションの開発を踏まえ、文化人類学調査ツールとして精緻化を目指し、同時に現地社会における親族データベースおよび系図作成のための支援手法の開発という目的を掲げた。その成果を以下の三点にまとめることができる。 1)対象社会の拡大:(a)「コグナティック」な系譜および養取関係の表示 ◆父系母系を自由に切り替え、同時に血族姻族を同一データベースの中に組み込み、コグナティックな社会の系譜関係の表示を可能にした。 ◆実父母と養父母が複数存在する場合でも、家系図表記が可能になった。 (2)対象社会の拡大:(b)江戸期における宗門改帳研究との連携 ◆個人を中心とした関係性の記録する「アライアンス」と家族の経年的な変化を追及する宗門改帳を架橋するインタフェースを構築した。 ◆分担者の川口洋とともに会津国および摂津国の宗門改帳データベースを変換し、江戸期家族にたいするフィールドワークの可能性を提示した。その成果は、研究成果(1)および(2)である。 ◆宗門改帳研究との連携については、川口が別途研究を進めており、連携研究が今後期待される。 (3)親族に関する知識の位置づけが大きく変化しようとする現代社会において、親族知識のアーカイビングが重要であり、家系図の戦略的使用手法の開発とその普及を追求するとの認識を持ち研究を進めた。 ◆研究成果(3)では、オーストラリア・アボリジニの先住民戦略として親族知識が重要であり、その戦略的利用について、プライバシーの遵守のみならず親族知識の共有戦略が重要であることを指摘した。 ◆現地研究者とともに親族知識をインデックスとする先住民知識マネージメントシステムの構築を計画中であり、この点については、今後の課題として次期科研(「親族データベースの構築と運用に関する総合的研究」、研究代表者:杉藤重信)へと継承することとした。
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