研究課題/領域番号 |
15330006
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公法学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
岩間 昭道 千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 教授 (20102212)
|
研究分担者 |
鈴木 庸夫 千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 教授 (20110273)
多賀谷 一照 千葉大学, 法経学部, 教授 (40114293)
巻 美矢紀 千葉大学, 法経学部, 助教授 (90323386)
木村 琢麿 千葉大学, 大学院・専門法務研究科, 助教授 (40234364)
長尾 啓一 千葉大学, 総合安全衛生管理機構, 教授 (00111427)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 先端科学 / 医療 / 個人情報 / 自己決定権 / 公法基礎理論 / 医療情報 / 疫学研究 / がん登録 / 生命倫理 |
研究概要 |
(1)公法学の基礎理論的研究 平成16年度に引き続いて、先端医療技術が発展した現代社会において個人の自己決定権や個人情報等がいかに位置づけられるかという広範な問題意識をもとに、主として憲法的観点から基礎理論的考察を行った。岩間・後掲論文や巻・後掲論文が、その中心的成果である。また、報告書において、岩間「先端科学技術と憲法」と巻「医療技術発展のパラドックス--尊厳死・安楽死に関する憲法学的考察」を収録しており、今後これらの論考を発展させて公表していく予定である。 (2)個人情報に関する総合的研究 平成17年4月に個人情報保護法が施行したのを受けて、医療・介護サービスにおける個人情報保護の法制度を概観し、あわせてプライバシーとセキュリティに関する諸問題を整理した(多賀谷・後掲論文など)。 (3)子どもの権利に関する研究 昨年度に引き続いて子どもの権利に関する研究を行い、医療を含めた諸活動において子どもが自己の情報に対していかなる法的地位を有するかを検討している(木村・後掲論文)。 (4)各論的研究 報告書に寄せた鈴木「ヒトゲノム問題」では、治験の手続を参考にしつつ、遺伝子分析に関する法的問題を概観している。同じく木村「医師の顛末報告義務ないし死因説明義務について」では、先端医療等における医師の説明責任について、おもに患者死亡後の問題状況に焦点をあてて考察した。 (5)比較法的研究 報告書に収録した木村「フランスにおける医事法の展開について」では、遺伝子研究等の先端医療技術の進展をうけたフランス医事法学の展開をフォローし、同国における法令整備の過程を含めた分析を行ったうえで、日本法の展開と比較しつつ、医事法学体系の構築に向けた理論的作業を試みた。
|