研究課題/領域番号 |
15330042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用経済学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柳川 範之 東京大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (80255588)
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研究分担者 |
新宅 純二郎 (新宅 純次郎) 東京大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (00216219)
田中 辰雄 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (70236602)
野島 美保 (野島 三保) 成蹊大学, 経済学部, 助教授 (10349160)
大橋 弘 東京大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (00361577)
生稲 史彦 文京学院大学, 経営学部専任, 講師 (10377046)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
2006年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
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キーワード | コンテンツ / ネットワーク外部性 / 情報財 / 産業構造 / コピー可能性 / 知的財産 / エンタテインメント産業 / 情報産業 / エンタテイメント産業 |
研究概要 |
本研究プロジェクトでは、コンテンツ産業においてどのようなネットワーク外部性が働いているのか、産業構造がどのような変化を起こしているのかについて研究を行ってきた。研究成果は多岐に渡るが、主要な成果をまとめると以下のようになる。また研究成果は近く出版図書として公表される予定。 (1)コンテンツ産業におけるネットワーク外部性 コンテンツ産業においては、ネットワーク外部性は多様なメカニズムで生じることが確認された。ソフトとハードの相互補完関係が存在するために、ソフトウェアが売れるとそれに関連したハードウエアがより売れるようになるという関係が生じる。また集積のメリットが産業内のどの部分に発生しているかによって、ネットワーク外部性の構造が異なってくることも理論的・実証的に確認された。 (2)コピー可能性の影響 コンテンツ産業において近年生じた大きな変化はデジタル化の進展によって、コピーが飛躍的に容易になったことである。本研究においてもこの点について多くの研究成果を得た。まず、コピーが可能になったことで、ネットワーク外部性に質的に大きな変化が生じていることが確認された。また、ビジネスモデルも大きく変化しており、それが産業構造に影響を与えていることも実証された。 (3)産業構造への影響 インターネットの普及もコンテンツ産業の産業構造を大きく変化させている。インターネットを通じればコンテンツを消費者に届けることは比較的容易だからである。その結果、コンテンツ制作者や有力コンテンツの権利を有する事業者の交渉力が増大する可能性があり、産業構造の大きな転換が生じ得ることを理論的に明らかにした。
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