研究課題
基盤研究(B)
本研究は設定された研究課題に即して、まず資料の整理に重点をおいて実施され、資料目録の作成やマイクロフィルム化が行われた。平成15年度には、本店の業務に関わる資料の整理を行い、(1)重役会、頭取席、支店長会議などの資料群、(2)決算報告書、(3)官庁関係の往復文書、(4)行内の通達文書、(5)銀行独自の調査報告を整理した。平成16年度には、ロンドン支店、ニューヨーク支店を中心に、欧米各支店の資料、金の現送に関する資料、各支店からの報告資料などを整理して目録を整備し、マイクロ化を進めた。その後、16年度秋からは、中国関係の支店についての資料群の整理、中国に対する政府レベルの借款に関する資料、また、漢冶薄公司借款をはじめ、中日実業、裕繁公司、北支那開発、中支那振興、東亜興業などを経由して行われた諸借款資料などの整備が、平成17年度までにおこなわれた。18年度にはこのほか本店関係では、登記関係書類、総務関係書類、旧業務関係書類、非常対策関係書類、中国各地支店関係書類、満州支店関係書類、南方支店関係書類、戦時経済期の円域関係書類、支店来信綴、などの資料群についても資料の整理と点検を終えることができた。以上により、資料の整理は、おおよそ、7割程度が終わり、未着手の主要な資料群は、為替関係書類(約550冊)、計理部関係書類(約120冊)、横浜正金銀行史関係資料(約1000冊)などを残すだけとなった。これらの成果は、資料の概要を示す「解題」として、4次にわたりマイクロフィルム版として公開する際に公表された(第5次は2007年夏に公表予定)。このほか、整理済みの資料についての仮目録が作成し報告書に収録した。分析的な研究はまだ十分なまとまりをもっていないが、この間、対外金融関係の論文や、国内銀行と正金銀行に関連する論文を執筆したほか、鈴木商店との関係に絞り込んだ論文執筆を開始した。
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三菱史料館論集 第8号(未定)(掲載決定)
横浜正金銀行第4期マイクロフィルム版
ページ: 1-5
Microfilm version of Materials of Yokohama Specie Bank 4
MITSUBISHI ACHIVES REVIEW 8
三菱史料館論集 第8号(印刷中)
横浜正金銀行 1-6頁(第4期マイクロフィルム版)
戦後復興期の産業発展と企業経営(武田晴人編) 有斐閣近刊予定(印刷中)
三菱史料館論集 第7号
ページ: 1-67
横浜正金銀行第3期マイクロフィルム版
Microfilm version of Materials of Yokohama Specie Bank 3
MITSUBISHI ACHIVES REVIEW 7
進化するビジネスシステム(大東英祐編) (所収予定)(未定)
日本史講座(歴史学研究会・日本史研究会編) 8巻
ページ: 157-192
Microfilm version of Materials of Yokohama Specie Bank 1,2
Studies in Japanese History 8 The Nature of Modern Japan
東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センターディスカッションペーパー 2005-MMR C-55
ページ: 1-44
東京大学経済学部ディスカッションペーパー (未定)
ページ: 1-51
横浜正金銀行第二期マイクロフィルム版
ページ: 1-13
三菱史料館論集 第6号
ページ: 1-36