研究課題/領域番号 |
15330070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 駿河台大学 |
研究代表者 |
村越 一哲 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (80265438)
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研究分担者 |
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 歴史人口学 / 死亡率 / 乳児死亡 / 比較研究 / 明治・大正期 / 女性労働 / 母乳哺育 / 農村保健衛生実地調査 / 乳児死亡率 / 産育習俗 / 身体発育曲線 / 国際研究者交流 / スペイン / フィンランド / 人口動態 / 歴史統計 / 近代 / スペイン:フィンランド / 死亡率推計 |
研究概要 |
国際比較の視点を持ちながら、近代日本の死亡率の動きやその水準をもたらした原因を探ることが本研プロジェクトの目的であった。そのことをとおして、同時期の日本社会を理解しようと考えたのである。本研究プロジェクトの成果は、おおまかにつぎのようにまとめることができる。まず、研究初年度に、海外共同研究者のビセンテ・ペレス・モレダ教授、ディエゴ・ラミロ・ファリニャス博士、そしてキルシ・ワープラ博士と分析の枠組みについて議論することができた。彼らとおこなった検討をふまえて、まず都市の死亡率と人口密度の高さ(人口移動の結果)との関係を、まずマルチエージェント・シミュレーションという手法を用いて、つぎに明治期の都市の死亡率と人口密度データを用いて検討した。つぎに死産および乳児死亡を対象として、それらの統計の精度が20世紀初頭においてすでに高かったことを実証した。そのうえで、次のような仮説を示した。都市では人工哺育が乳児死亡率を高めたといわれているが、乳児死亡率の水準が明治・大正期に高かった原因は農村も含めて乳汁の質の悪化(希薄化)や量の低下(不足)であり、さらにそのような母乳問題は過度な女性の労働負担によりもたらされたという仮説である。そして、この仮説の妥当性を、農村を対象として検証した。母乳哺育の割合が高いにもかかわらず、乳児の発育が不良であったことを明らかにし、そこから母乳に問題があったと判断した。そして、出産後の女性の過度な労働負担が乳汁を希薄にし、その量を減少させたと結論した。研究最終年度には、研究プロジェクトが収集した史・資料をどのようにしてアーカイビングするかについても検討した。そこではとくに、インターネットを通した情報提供を前提とした史・資料の目録化やコンテンツのデータベース化などの技術を学ぶことができた。
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