研究課題/領域番号 |
15330109
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
目黒 依子 上智大学, 文学部, 教授 (40053631)
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研究分担者 |
岡本 英雄 上智大学, 文学部, 教授 (20119126)
渡辺 秀樹 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30114721)
矢澤 澄子 東京女子大学, 文理学部, 教授 (00106296)
直井 道子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10073024)
舩橋 惠子 静岡大学, 人文学部, 教授 (60229101)
矢澤 澄子 東京女子大学, 文理学部, 教授 (62963252)
江原 由美子 都立大学, 人文学部, 教授 (20128565)
庄司 洋子 立教大学, 社会学部, 教授 (70139351)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
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キーワード | 男性のジェンダー意識 / ケア意識 / 父親意義 / 職業意識 / ジェンダー秩序 / 稼ぎ手役割意識 / 父親意識 |
研究概要 |
2年度にわたる本研究の目的は、現代日本におけるジェンダー秩序の変動と男性のジェンダー意識の位相との関連を明らかにすることにある。先行研究から、日本社会のジェンダー役割規範やジェンダー分業の仕組みが男性の「家族の養い手意識」を維持しながらもそれが男性の「父親意識」の維持につながらず、男性の父親意識とジェンダー意識が必ずしも一貫性をもたないことが示唆されている。本研究では、男性のジェンダー意識を特に男性のケア意識及び職業意識という側面で捉えることとした。そして、親意識とジェンダー意識との一貫性におけるジェンダー・ギャップを理解することに留意した。 初年度においては、2002年度より継続した専門家対象のヒアリング及び先行研究からの知見を基に、定量調査の枠組及び調査票を作成し、25〜49歳の首都圏在住男性3000人を対象とする定量調査を実施した。第2年度には、定性的データを補完するためのケース・インタビューを行うと同時に、定量調査データの分析を行い、研究分担者によるテーマ別報告書を作成した。 研究の結果、1)先行研究から示唆された「男性の父親意識とジェンダー意識が必ずしも一貫性をもたない」傾向が支持されたこと、2)男性の意識において「男性=稼ぎ手」という役割意識に動揺がみられること、3)父親意識の構成要素は複層的であり、子育て役割とケアする役割が必ずしも一致しないこと、4)女性役割の捉え方が多様であること、5)女性の自己決定権を認めるようなジェンダー観がある程度強いこと、などが明らかになり、ジェンダー秩序の流動化の進行が示唆されたといえよう。
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