研究課題/領域番号 |
15330116
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
塩原 勉 甲南女子大学, 文学部, 学長 (40107016)
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研究分担者 |
井上 俊 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (40025044)
森 雄繁 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (50290599)
原田 隆司 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (60189701)
寺岡 伸悟 甲南女子大学, 人間科学部, 助教授 (90261239)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 社会的ネットワーク / 同窓会という組織 / 世代間相違 / 所属歴 / 地域的結合 / 同窓会ネットワーク / 同窓会 / 女性 / ネットワーク / 女子大学 / ライフコース |
研究概要 |
研究実績を以下の構成で報告している。1部では同窓会を社会的ネットワークと組織という観点から考究する。1章において社会的ネットワークという概念の戦後日本社会における変遷を考察する。結論としてネットワークを閉鎖性・開放性と同質性・異質性の軸を使って4つに類型化して、そのなかでの同窓会の位置づけとともに、それぞれの類型の意義を考えている。2章では同窓会は多くの同窓生が集まった集団である。そしてその同窓会は役員や委員会を設置して組織としての体制が整備されているにもかかわらず、同窓会を組織として運営していくという意識が乏しい。同窓会が今後発展していくために組織としてどうあるべきかを指摘して、その対策を提言している。 2部では質問紙調査とインタビュー調査から同窓会員の意識を分析する。3章で本研究の主な対象となった甲南女子大学の同窓会である清友会のあゆみを見る。さらに質問紙調査の対象者のサンプル構成を示す。4章では質問紙調査データから世代間、学園所属の相違が同窓生におよぼしている意識を分析している。世代別にみると、年齢があがるにつれて、同窓会の活動に対して積極的に参加していること、学園所属別にみると、大学・短大のみの同窓会員が多くなっているという同窓会の現状と、実際に同窓会が組織的に行っている活動の中身との間に、根本的なくい違いがある点を指摘した。 5章において質問紙調査データと同窓会支部へのインタビューにより同窓生の地域的結合を考える。全国に広く散らばって住む卒業生たちを同窓会ネットワークに動員するためには、より決め細やかでダイナミックな組織・ネットワーク形成が求められていることを明らかにした。 最後に6章において本研究の調査担当者3人が1部、2部の報告を集約するとともに、その報告のなかに盛り込めなかった知見を鼎談により明らかにした。
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