研究課題/領域番号 |
15330126
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
望月 昭 立命館大学, 文学部, 教授 (00166323)
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研究分担者 |
中村 正 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (90217860)
佐藤 達哉 立命館大学, 文学部, 教授 (90215806)
武藤 崇 立命館大学, 文学部, 助教授 (50340477)
中川 吉晴 立命館大学, 文学部, 教授 (30340475)
藤 信子 立命館大学, 応用人間科学研究科, 教授 (30388102)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 対人援助 / 情報プラットフォーム / 教授 / 援助 / 援護 / アクティブシミュレーション / ひきこもり / ジョブコーチ / 対人援助学 / 養護学校 / 地域連携 / 労働機会 / 対人援助の心理学 / 連携と融合 / 情報データベース(HSP) / 第三者評価 / 援助・援護・教授 / 学融 / 情報アーカイブ / ヒューマンサービス・プラットフォーム |
研究概要 |
本研究は、対人援助(ヒューマンサービス)に関する様々な実践作業を、「教授」「援助」「援護」という3つの機能的階層構造化し、それら相互の連携を目標とした情報プラットフォームを作成すること、そしてその作業を通じて最終的には、「対人援助学」という新たなパラダイムを生成することにある。そのために、いくつかの具体的な実践を通して行い、有効なコミュニケーション方法を探索していくことをR的とした。研究期間内に、対人援助にかかわる実証的な研究論文のデータベースを作成し専用Web上に公開した(http://www.human.ritsumei.ac.jp/qol db/)。対人援助学(Science for Human Services)の確立に向け、上記のデータベースのコンテンツに対するメタ・アナリシスを行い、各論文が持つ教授・援助・援護の3つの機能を抽出し、1970年代、1980年代、1990年代以降の3つの期間ごとに、それぞれの機能の推移を検討した。その結果、時代を追って、教授のみの研究は減少し、援助および援助と援護を複合した研究が増加していく傾向がみられた。このことにより、対人援助の機能は、当事者の変化に依存するリハビリテーション的な内容よりも、環境設定を変化させて行動を成立させる方向に変化していることがわかった。またこの3つの機能の分類による評価が、対人援助の進歩をあらわす上で適当な方法であることも示された。さらに、この3つの機能の連環を念頭においた具体的な対人援助の実践として、「ひきこもりの援助の方法」、および「障害者に対するジョブコーチの研究」などが行われた。いずれも、大学を地域の情報的・人的・物理的資源として、アクティブなシミュレーションを行うという研究方法が用いられた。その結果、3つの機能の連関という枠組みを用いることによって、対人援助に関する記述や展望を容易にすることが示された。
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