研究課題/領域番号 |
15330139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
内田 伸子 お茶の水女子大学, 理事 (70017630)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | メディアへの長時間接触 / 絵本の読み聞かせ / 母子相互交渉 / 母親の語りかけ / 早期教育 / 育児スタイル / 幼児教育ゲーム / メディア環境のデザイン / メディア環境 / 母子相互干渉 / 形成評価実験 / 幼児教育ソフト / 推理能力 / 熟慮性(集中力) / 母子コミュニケーションスタイル / ゲーム使用の短期縦断追跡 / しつけスタイル / 幼児教育ゲームソフト / 幼児の生活時間調査 / 子どものメディア県境 / 形成評価 / コンピュータ教育 / 幼稚園児・保育園児 / 子どもの文化財 |
研究概要 |
メディア環境の変化に伴い、幼児がゲームやビデオなどの映像メディアに長時間接触することにより、子どもたちの育ちに深刻な影響が出始めている。親たちは"幼児の学習や発達を促す"教材であると考え、早期教育ビデオの巻き戻し視聴を放任し、早期教育用ソフトへの接触を奨励している。これらの映像メディアへの接触が子どもの肉声への敏感性や集中力を失わせ、コミュニケーション能力を遅滞させると言われているが、その証拠は十分ではない。本研究では教育ソフトに長時間接触することにより対人的コミュニケーション能力の発達にどのような影響があるかについて明らかにするため、調査研究、実験研究、短期縦断研究を実施した。第1に、幼児をもつ保護者3000名を対象にして子どもを取り巻くメディア環境を調査した結果、メディアに接触する時間は低年齢ほど長く、強制的しつけスタイルを受けている子どもほどビデオやゲームに長時間接触することが明らかになった。第2に、ビデオゲームの使用経験を絵本の読み聞かせ経験と比較した結果、ビデオゲーム使用時の会話は乏しく、教育目標として掲げられた能力の向上も見られなかった。第3に、ビデオゲーム使用中の母子の会話を縦断的に追跡した結果、ゲーム操作についてのコメントは増えるが、教育ソフトの内容についてのコメントは殆ど見られず、ゲーム中の会話は殆ど見られなくなることが判明した。これらの研究成果を踏まえて幼児期の子どもの学びを促すメディア環境のデザインはどのようなものが望ましいのかについて提言した。
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