研究課題/領域番号 |
15330147
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
伊藤 美奈子 慶應義塾大学, 教職課程センター, 教授 (20278310)
|
研究分担者 |
相馬 誠一 東京家政大学, 文学部, 教授 (20299861)
戸田 有一 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (70243376)
本間 友巳 京都教育大学, 教育学部附属教育実践総合センター, 教授 (20324717)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 不登校 / 適応指導教室 / 不登校の保護者 / 訪問型支援 / 不登校の進路 / 高等専修学校 / 不登校訪問型支援 / 保護者調査 / 不登校の予後 / 学校現場 / 相談機関 / 研修活動 / 適応指導教室(教育支援センター) / 訪問支援 |
研究概要 |
本研究では、不登校の実態を解明するとともに、その支援に必要な取り組みについて検討することにある。今年度は、適応指導教室(教育支援センター)・教育センター相談室などでの聞き取りやこれまでの調査で明らかになったことについてまとめを行うとともに、学校・家庭・社会に対し広く報告を行うことを主たる目的とした。 適応指導教室(教育支援センター)対象の調査からは、不登校の子どもたちの実態とその変化・成長が明らかになった。また、その成長の背景には「心の葛藤」がポジティブに影響している可能性も示唆された。さらに、子どもたちに関わる適応指導教室指導員の回答からは、適応指導教室の活動指針や内容が明らかになるとともに、その課題や問題点(子どもたちへの関わり方や研修の問題など)についても浮き彫りにされた。 また不登校の保護者を対象にした調査を再分析する中で、保護者の目から見た不登校の子どもたちが抱える意識とその学年差や不登校期間(長さ)による違いも見出された。とくに、学校教師による家庭訪問の実態とともに、子ども本人や保護者のニーズが明らかにされた。 さらに、不登校の進学先の一つである高等専修学校の生徒対象の調査からは、不登校経験者の「その後」を決定する要因について検討が加えられた。 これら研究の成果については、すでに(平成18年度)不登校に関する12の観点から小論としてまとめ、小・中学校の教師が多く読む学術雑誌(『児童心理』金子書房)に報告を行った。さらに、調査研究など学術論文とともに、研究成果報告書を作成した。またさらに今後は、学会(日本教育心理学会、日本カウンセリング学会など)で発表を行い、学術論文としてまとめ直す予定である。
|