配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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研究概要 |
本研究は,アントレプレナーシップ教育の初等教育段階での教材開発とその教育効果の検証並びに学校教育における普及をその目的としたものである。初年度は,諸外国の実践事例と国内での先進校での取り組みを調査し,2年次はこの教育の実践家である現職教員による教材開発委員会を組織し、教材「キッズアントレ」を制作した。この教材の特色は、次の4点にある。 1点目は小学生を対象とした初めての本格的なパッケージ型教材であること。2点目は学習の目標や方法を自ら設定し、社会体験を通じて学習のスキルを主体的の習得出来る教材であること。3点目はWEB上で利用し、学習者のコンピュータリテラシーを育成すると共に教員の情報教育の指導能力を開発する教材であること。4点目はWEB上の教材であるため学習者間の意見交流や実践者間の事例交流が図れる教材であること。内容は「遊び・学び」「働く」「くらし」「福祉」の4つテーマの社会的課題の解決にグループで挑戦する活動を柱とし、その過程で課題解決の方法や起業家の生き方を学ぶ構成になっている。 最終年の本年度はこの教材を使用して小学校3校,中学校1校で授業実践を行った。事後調査では「授業の楽しさ」では88%が「またやってみたい」では74%が肯定的評価であった。学習では「自分たちでアイデアを考える」「パソコンを活用する」「グループで活動する」点でよい学習活動ができ,「自ら進んで挑戦すること」「最後まであきらめないこと」「自分で考えたり工夫すること」が将来役に立つことと思い,起業家に学んだ点では「新しい仕事を創り出すこと」「何のために仕事をしているのか」であった。また,学習者の自己評価は「仕事など将来のことをよく考える」では58%が肯定的という結果であった。この結果から教材のねらいが学習者によく理解され教材としで有効であったことが明らかになった。
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