研究課題/領域番号 |
15330199
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
鳥山 由子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00302365)
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研究分担者 |
中村 満紀男 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80000280)
柿澤 敏文 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (80211837)
佐島 毅 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (20241763)
皆川 春雄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30400691)
飯野 順子 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00344896)
香川 邦生 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (60224341)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2005年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 視覚障害教育 / 特別支援教育 / 盲学校 / 教科教育 / 指導法 / 特別支援教育センター / 専門性 / 支援センター / 教育支援センター |
研究概要 |
研究課題に基づき、次のように研究1〜研究3を設定した。 研究1:盲学校教育現場で構築された指導法の体系化 筑波大学附属盲学校において、数学、理科(物理、化学)、体育の授業をビデオで記録した。その記録を編集し分析した結果、授業では、「保有する感覚を活用した実体験」「実体験に基づくイメージ形成」、「そのイメージの言語化」の3段階が意識的に指導されていること、その各段階に関わる「学習に必要な技術(スキル)」が系統的に指導されていることがわかった。各授業から具体事例を抽出し、教科ごとに指導法の原則をまとめた。 研究2:通常の学校で学んだ視覚障害児童生徒のニーズに関する面接調査 通常の小学校に在籍し、その後、盲学校に進学した経験を有する点字使用者(現在は成人)に対して半構造化面接を実施した。その結果、居住した地域や学校によって支援体制には差があるが、小学校の教員に視覚障害に関する知識がない事例がほとんどであり、視覚障害児の特性がほとんど考慮されなかったことが明らかになった。対象者は、通常学校での視覚障害児の学習に最も必要な支援として、視覚障害児の特質に基づく必要十分な支援を提供できる専門家の関わりを挙げた。 研究3:諸外国のインクルージョン教育の実態と、視覚障害教育の専門性に関する調査 平成15年と平成16年に、イギリスを訪問し、視覚障害児の教育形態と支援体制を視察した。その結果、イギリスにおいては、通常学校で学ぶ視覚障害児に対する支援体制が充実しており、支援の中核は、視覚障害教育の専門家として認定されているQTVIであることがわかった。 また、イギリスの視覚障害児の特別支援教育に関する報告書である「Shaping the Future」を翻訳した。 研究報告書の作成と成果の発表: 日本特殊教育学会(平成17年)、ICEVI(国際視覚障害教育委員会)東アジア大会(平成17年、タイ)において口頭発表を行った。また、研究3の翻訳物を刊行した。
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