研究課題/領域番号 |
15340068
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
川口 則幸 国立天文台, 電波研究部, 教授 (90214618)
|
研究分担者 |
河野 裕介 国立天文台, 電波研究部, 助教 (00370106)
村田 泰弘 (村田 泰宏) 国立天文台, 宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究本部, 助教授 (70249936)
藤沢 健太 山口大学, 理学部, 助教授 (70311181)
高羽 浩 岐阜大学, 工学部, 助教授 (90293539)
安田 茂 鹿児島大学, 工学部, 助教 (30253909)
小林 秀行 国立天文台, 電波研究部, 教授 (20211906)
真鍋 盛二 国立天文台, 電波研究部, 教授 (30000178)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2004年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | 光結合VLBI / eVLBI / AGN / QSO / HiZ / BAL / YSO / Imaging / 超長基線電波干渉計 / 電波天文学 / 位置天文学 / 超高速情報処理 / 超精密計測 / 超高感度 / 実時間情報処理 / 超高速通信回線 / スーパーSINET / 測地 / 光結合 / 電波干渉計 / VLBI / IDV天体 / 岐阜大学11m望遠鏡 / 臼田64m望遠鏡 / つくば32m望遠鏡 |
研究概要 |
研究は、臼田64m局とつくば32m局の1基線のみで、かつ天体方向に自由にアンテナを指向させることができない状況の中で、AGN天体のサーベイを行ケことのみを目的として開始された。しかしその後、国立情報学研究所の進めるスーパーSINE計画の研究テーマとして本研究が採択され、岐阜11m局、山口32m局が超高速光通信回線で接続されるだけでなく、更NICT(情報通信研究機構)との共同研究により鹿島34m局も-接続された。各アンテナの運用担当者のご努力で、観測者の希望に従って自由に望遠鏡の指向方向を制御することも可能になった。そこで、より高度の研究として、HiZクエーサやBALクエーサ(AGN天体)のサーベイ観測を行った。 HiZクエーサのサーベイ観測ではZが4以上(距離130億光年)の遠方AGN4天体の検出に成功した。このうち1713+215(z=4.011)は、山口-鹿島基線(851km)で分解される広がった構造を持つことが明らかになった。その他の天体はコンパクトな形状を持つが、0906+693はzが5、47と大きいにもかかわらず1713+215よりも4倍近く明るいことも分かった。BALクエーサ(Broad Absorption Line Quasar)のサーベイ観測では、17天体が観測され、そのうち14天体の検出に成功した。なかでも1405+410は銀河中心核の高い活動性を示すフラットなスペクトル特性を有することも明らかになった。最近では光結合型電波干渉計の高い感度を利用してYSOのサーベイ観測も実施され、すでに1天体の観測に成功している。また、高感度、高精細の天体イメージング観測を実施し、1323+321というAGNのジェット構造を明らかにすることにも成功した。これまでは技術論文の出版、特許出願が主なものであったが、今後は観測成果が多く出版されることが期待される。
|