研究課題/領域番号 |
15340154
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
新野 宏 東京大学, 海洋研究所, 教授 (90272525)
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研究分担者 |
伊賀 啓太 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60292059)
中村 晃三 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境フロンティア研究センター, サブリーダー(研究職) (20143547)
鈴木 修 気象庁気象研究所, 気象衛星・観測システム研究部・第四研究室, 室長(研究職) (30354517)
石部 勝 気象研究所, 気象衛星・観測システム研究部, 研究官
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
16,300千円 (直接経費: 16,300千円)
2005年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2004年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
2003年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 積乱雲 / 竜巻 / マイクロバースト / ダウンバースト / スーパーセル / メソサイクロン / 室内実験 / 数値シミュレーション / ドップラーレーダー / シビアストーム / 環境パラメータ / 対流有効位置エネルギー |
研究概要 |
水平格子間隔70m、鉛直方向45層、領域サイズ66.4km×66.4km×15.1kmの非静水圧準圧縮系のメソ数値モデルを用いて、1977年にアメリカ・オクラホマ州のデル・シティで発生した竜巻の環境場の高層観測デーダを水平一様に与えたところ、スーパーセル型積乱雲とこれに伴う竜巻の現実的な再現に成功した。積乱雲が発生して50分が経つと、水平風の鉛直シアと積乱雲の上昇気流との相互作用で高度2km付近に気圧の低下が生じ、この層の下で上昇流が強化される。これに伴って、60分頃になると高度1.2km付近で、水平渦度の立ち上げとその引き伸ばしにより下層のメソサイクロンが形成され、この回転場により1.2km付近での気圧降下が起こって、更に下層の上昇流を加速し、高度1kmでは40m/を越える上昇流が形成される。一方、地表面付近にはストームの降水域から流れ出す冷気流と周辺から吹き込む暖湿な気流のぶつかるガスト・フロントが形成されているが、ガスト・フロント上の水平シアに伴う鉛直渦度が丁度この強い下層の上昇流の下に来て引き伸ばされることによって竜巻が発生することが明らかとなった。このことは、スーパーセルに伴う竜巻が、定性的にはlandspoutと呼ばれる局地前線に伴う竜巻に似た機構で発生することを示している。 本研究では、この他、日本付近の積乱雲を含むメソスケール対流の環境場を記述する環境パラメータの気候学的調査、竜巻ないしはダウンバーストと思われる突風被害をもたらした亜熱帯低気圧の構造とライフサイクルの解析、激しい積乱雲を生ずることの多い梅雨期のメソαスケール低気圧の力学の解析も行なった。
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