研究分担者 |
坂 幸恭 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10063687)
太田 亨 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助手 (40409610)
安藤 寿男 茨城大学, 理学部, 助教授 (50176020)
坂井 卓 九州大学, 理学部, 助手 (70128023)
長谷川 卓 金沢大学, 理学部, 助教授 (50272943)
川辺 文久 (財)自然史科学研究所, 研究員 (80329028)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2005年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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研究概要 |
(1)北海道天塩中川地域の白亜系空知層群・蝦夷層群境界部について,放散虫の抽出・同定のほかに,XRFにより主要元素組成,微量元素組成の分析を行ない,統計処理を施し,両層群の移り変わりが地球化学的にどのような特徴を示すか検討した.その結果,野外の肉眼観察とは全く異なる移り変わりを示していることが明らかとなった. (2)北海道中頓別地域の蝦夷層群について,アンモナイト類・イノセラムス類・その他の軟体動物による化石層序学的研究,浮遊性有孔虫による微化石層序学的研究,シーケンス層序学的研究,炭素同位体層序学的研究を共同して行った結果の取りまとめに当たった.その結果,グローバルにイノセラムス類などの絶滅があったMaastrichtian期中期に炭素同位体比の明瞭な変動を検出することに成功した.この結果,高分解能の国際対比を可能としただけでなく,このときの地球環境変動の実態について,一定の示唆を与えることができた.印刷準備中である. (3)蝦夷前弧海盆の砕屑物・陸源高等植物の供給源地と思われる中国黒竜江省に赴き,当時の陸域の河川湖沼で形成されたと思われる鶏西層群の調査を実施した.大型化石層序,花粉層序,炭素同位体層序,シーケンス層序の観点から同一のセクションを共同研究で調査し,高分解能の国際対比および,堆積学的位置づけに成功した.
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