研究課題/領域番号 |
15350040
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2004-2005) 姫路工業大学 (2003) |
研究代表者 |
久本 秀明 兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 助教授 (00286642)
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研究分担者 |
寺部 茂 (寺部 成) 兵庫県立大学, 大学院・物質理学研究科, 教授 (50115888)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2005年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2003年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | マイクロチップ / キャピラリー / 前処理 / 化学修飾 / 化学機能 / 電気泳動 / センシング |
研究概要 |
以下、下記の項目に沿って、主な成果の概要を示す。 (1)キャピラリー-アセンブルド・マイクロチップ(CAs-CHIP)作製の基盤技術開発 CAs-CHIPは格子状PDMS基板への角型キャピラリー埋め込みによって作製した。角型キャピラリーは外周の四隅が完全に直角ではないため、PDMSへ埋め込んだ際、四隅での液漏れが生じるが、ここではPDMSモノマーをスピンコートしたガラス板を貼って加温する、という方法をとったところ、全ての隙間を埋めることができ、液漏れのないマイクロチップを作製することに成功した。 (2)流体制御・バイオセンシングシステムの開発 pNIPAAm固定化キャピラリー(バルブキャピラリー)、酵素固定化キャピラリーをCAs-CHIPのパーツとして利用し,局所的な流体制御・バイオセンシングの実現を試みた。その結果、複数バルブの独立制御に基づく液体停止および酵素固定化キャピラリーに基づくセンシングに成功した。 (3)マルチイオンセンシングシステムの開発 角型キャピラリー内壁に可塑化PVC膜を固定し、Na+、K+、Ca2+センシングキャピラリーを作製した。これらのセンサーキャピラリーをPDMS基板に埋め込み、マルチセンシングチップを作製した。このマイクロチップを用いることで、微量な試料溶液に含まれる多種類のイオンを同時に分析可能と考えられる。 (4)除タンパク前処理集積化電気泳動分離システムの開発 多層流形成を利用した除タンパクプロセスとキャピラリー電気泳動(CE)分離を試みた。除タンパク前処理チップの有無によるエレクトロフェログラムを比較した結果、除タンパクチップがない場合、低分子に加えてタンパクのブロードなピークが見られたのに対し、多層流によるタンパク分離をした場合は低分子のみのピークが見られ、除タンパクが実現可能であることが分かった。
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