研究課題/領域番号 |
15350098
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩井 成憲 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (10168544)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,500千円 (直接経費: 13,500千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
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キーワード | DNA損傷 / 分子認識 / 薬物-DNA相互作用 / DNA修復 / DNA / 紫外線 / 化学量論 / 同二色性 / 紫外線吸収 / 円二色性 |
研究概要 |
Distamycin Aの認識配列であるAATT・AATTの一方のTTを(6-4)光産物あるいはシクロブタンピリミジンダイマーに変えた20塩基対の2本鎖DNAを調製し、CDスペクトルによりdistamycinの結合を調べたところ、(6-4)光産物を有するDNAに対しては特異的な結合を示す長波長領域の誘起CDシグナルが検出された。14塩基対の2本鎖を用いて精密な滴定実験を行ない、実験データをカーブフィッティングにより解析した結果、(6-4)光産物の形成によりdistamycinの親和性が多少低下し、n=2.50というstoichiometryが得られた。続いてdistamycinの本来の認識配列と(6-4)光産物を有するDNAに対する結合について差スペクトルを求めると、以前に報告された典型的な1:1および2:1の差スペクトルに一致した。損傷DNAに対しては低濃度でも2:1の差スペクトルが得られたことから、distamycin Aは(6-4)光産物を有するDNAに対して常に2:1の結合様式を示すことが明らかになった。また、生体内で(6-4)光産物を有するDNAを認識するヒト紫外線損傷DNA結合タンパクの結合との比較を行なうために、distamycin Aが(6-4)光産物以外にどのような損傷を有するDNAに結合するかを調べた結果、distamycin Aが結合するDNAはこのタンパク質が認識する損傷DNAとほぼ一致することがわかった。以上の結果から、distamycin Aは紫外線損傷DNAに対する特異的な結合を得るための有力なリード化合物であると結論づけることができる。また、紫外線損傷DNAの人工修復系の開発に向けて(6-4)光産物のアルカリでの分解反応を解析し、最初に起こる反応が5'側塩基のN3位とC4位の間の加水分解であることを明らかにした。
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