配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2003年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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研究概要 |
1.ベアリングレスモータを作るためのロータやステータの形状や構成法などを検討した.その結果ラジアル方向磁化形とスラスト方向磁化形の2つの構成法でベアリングレスモータを作ることが可能であることを確認した. 2.整流コイルを用いたロータシステムについてシミュレーションおよび実験によって,ロータの磁化の様子を計算した.この結果,ステータ側に交流磁界を作ることによって,ロータをほぼ一定の方向に磁化させることが可能なことを確認した. 3.第1段階の装置の試作を行った.この装置はラジアル方向磁化形で,ロータの磁極が方形をしているものである.この装置を使って実験を行った結果,この実験装置では十分な磁気力が得られないことがわかった. 4.3の試作装置が失敗した原因を有限要素法解析によって検討した.その結果磁極の形状に問題があり,ロータの誘導磁束の低下,発生力,発生トルクの不足をまねていることがわかった.ロータ磁極の形状を扇形にし,ステータ磁極の形状も先端が膨らんだ形状とすることによってこの問題を解決できることがわかった. 5.有限要素法を用いて,試作器の設計を行った.ステータおよびロータの磁極形状を扇形を基本としたものとして装置の再設計を行った.ステータとロータの重なりの長さをパラメータとし,トルク電流として正弦波を用いた場合に,i)より大きなトルクが得られること,ii)回転角にあまり影響がおよぼさないこと,を目標として有限要素法による計算を行った.その後,十分なトルク・浮上力が得られることを確認した. 6.5.で設計した装置を試作し,基礎実験を行った.試作装置を用いて浮上実験を行い成功した.現在接触式の軸受を用いて回転実験をしており,十分なトルクが得られることが確認された. 今後は非接触浮上・回転の実験を行い,さらにスラスト方向磁化形の装置について検討をする予定である.
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