研究課題/領域番号 |
15360210
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
システム工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
薦田 憲久 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90234898)
|
研究分担者 |
一階 良知 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (40273578)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
2004年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2003年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
|
キーワード | RF-IDタグ / Bluetooth / ユビキタス / ロジスティクス / 自律分散 / 協調 / 交渉 / 輸送計画 / 調達計画 |
研究概要 |
RF-IDタグ、もしくはBluetooth通信機器を備えた情報端末をデータキャリアとして輸送される物品に添付し、その情報をもとに流通企業の垣根を越えて自律的に物品の輸送を行う、自律分散型情報管理のためのユビキタス流通管理システムを開発する。自律的に情報管理と意思決定を行うシステムを開発することにより、通信プロトコルさえ守れば複数の流通企業が個別にシステムを導入することが可能となり、導入コストや難易度の低減が予想される。また、複数の企業からなるユビキタスな流通ネットワークを構築することにより、流通企業全体のリソースを有効活用した効率的な流通を実現することが可能となる。 そこで、自律分散型情報管理のためのユビキタス流通管理システムのうち、管理面ではRF-IDタグやBluetooth通信端末がつけられた輸送物品の位置情報を実用的な時間で取得するために、通信媒体との距離から位置情報を測定し、実用に耐えうる時間で通信継続処理を行う方式を開発した。それとともに、これらの情報を分散収集し、集約・管理を行うためのインタフェースや管理方法について検討を行った。また、スケジュール面ではシステム上でリソースの不足などの問題が発生したときに、システム全体を効率的に稼動させ続ける「協調コミュニケーション」層を実現するために、サブシステム間のネゴシエーション方式を提案した。各サブシステムでの要求に満足条件・妥協条件を設定し、2つのサブシステム間で問題解決案を修正・交換していくことで、互いの修正を生かした両者が満足する解決案を作成する。このように、サブシステム間協調のための受発注業務におけるネゴシエーション方式を研究し、流通企業全体のリソースを有効活用した効率的かつロバスト性の高い流通形態を実現するための基盤を確立した。
|