研究分担者 |
角 哲也 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40311732)
大塚 悟 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (40194203)
木村 亮 京都大学, 工学研究科, 助教授 (30177927)
岸田 潔 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20243066)
小林 俊一 京都大学, 工学研究科, 助手 (10243065)
小西 真治 鉄道総合技術研究所, 構造物技術研究部, 主任研究員(研究職)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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研究概要 |
剛性有限要素法は,構造物の極限解析を行う数値計算法の1つであり,必要な材料定数の数が少なく,境界条件の取り方に対する解の安定性は極めて高い.そのよう意味から工学的な価値はもっと強調されるべきである.しかし,従来の弾性あるいは弾塑性有限要素法と比べて,プログラミングが少し複雑であるため,まだまだ完全に認知された一般的な手法にまで大衆化されていない. 本研究の最大の趣旨は,剛塑性有限要素法の利点を世にアピールするとともにそのプログラミングを公開し,その有効性を知らしめることにある.そのような観点から剛塑性有限要素法の基礎的理論を改めて見直し,改良すべき点を明らかにするとともに,より強力な計算ツールとすべく研究を進めている.2年間の研究を引き継いで本年度に実施した研究は下記のようであるが,これらについては論文として発表した. 1.弾性域と思われる領域の扱い: 剛塑性有限要素法では,解析対象である全領域が塑性状態にあると仮定する.しかし,実際には塑性状態ではない領域,すなわち,弾性領域が存在する.プログラミングの上では,その領域に対してある閾値を設けて近似掲計算を行っているが,その閾値の正しい設定やそれによる誤差の大きさが不明であった.そこで,弾性領域は完全な剛体として扱う方法を開発し,現在,投稿準備中である. 2.地下水の存在による極限荷重の変化 地盤構造物の安定解析には地下水の存在は無視できない.とくに地下水の流れがある場合のトンネル切羽の安定性を1つの例題として取り上げ,地下水の影響を検討した.つりあい式に地下水圧の項を考慮することにより,極めて自然な解析方法を確立することが可能となった.これについても論文を発表した.
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