研究課題/領域番号 |
15360279
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
朝倉 康夫 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (80144319)
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研究分担者 |
冨田 安夫 神戸大学, 自然科学研究科, 助教授 (60237120)
井料 隆雅 神戸大学, 工学部・建設学科, 助手 (10362758)
羽藤 英二 愛媛大学, 工学部, 助教授 (60304648)
田名部 淳 (株)都市交通計画研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 移動体通信 / PHS / 交通行動調査 / 交通計画 / 移動体端末 / 位置特定 |
研究概要 |
近年のより精緻な交通行動モデル検証やパラメータ推定のために高い精度を持つ交通行動調査が要求されている.しかし,アンケートなど人間の記憶力のみに頼る伝統的な調査手法では十分な精度を持った結果を得ることは困難である.移動体通信を応用した観測ツールによってデータを収集することにより,交通行動調査の時間および空間方向の精度を大幅に高めることが可能になることが期待される。 本研究では移動体通信の1つであるPHSを利用した交通行動調査手法の開発と評価を行った.本研究は3つの要素からなる.「位置測定手法の開発と評価」「位置情報から交通行動情報を得るための方法論の開発」「開発した手法の応用例としての交通行動調査の実行」である. 本研究ではPHSを利用した新しい位置特定手法を開発した.従来のPHSによる位置測定では基地局の座標情報が必要であったが,この情報は入手困難であることが多い.本研究では基地局の座標情報が未知の場合でも位置を特定できる手法を開発した.この手法の精度については計算実験および実地での実験で評価され,ある程度の精度が確保できることが確認できた. 位置情報から被験者の選択したルートを特定する手法を開発した.PHSから得られる位置情報はしばしば厳密なルート決定に影響があるだけの誤差を持つことがある.本手法は,このような誤差が存在する位置情報からより確からしい経路を抽出するためのものである. 交通行動を特徴づける指標として「経路トポロジー値」と呼ばれるものを提案した.これは経路の幾何的な特性を表現するための指標であり,ネットワーク上の複雑で多彩な経路を効率よく分類するためのものである. 応用例として神戸北野地区で交通行動実験を行った.被験者を多数募集して一般観光客として行動してもらい,その際の行動データを収集し上記の手法を適用することを行った.その結果いくつか興味ある結果を得ることが出来た.
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