研究分担者 |
竹脇 出 京都大学, 工学研究科, 教授 (20155055)
大崎 純 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40176855)
辻 聖晃 京都大学, 工学研究科, 助教授 (00243121)
荒木 慶一 京都大学, 工学研究科, 助教授 (50324653)
山川 誠 京都大学, 工学研究科, 助手 (50378816)
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配分額 *注記 |
7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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研究概要 |
性能規定型の設計により,設計者はより多くの自由度を持つ設計が可能となった.設計は妥協の連続であることが認識されており,多くの設計条件を満たすために,価格や構造性能,補修性,定量化されない要求等のトレードオフ関係を考慮してなされる.これまで,これらの相反する要求の下での意思決定は多目的最適化問題として定式化されてきた.しかし,設計段階で全ての目的関数,制約値を決定することは困難であり,数値的に表すことが難しい要求も存在する.さらには現実的な構造設計においては離散的な解が必要とされる.このような困難を解決するために,様々な価値を考慮しながら性能規定型の設計を可能とする「建築構造設計ナビゲーションシステム」を提案した. 「建築構造設計ナビゲーションシステム」に関する研究成果は以下の通りである. 1.意思決定支援を目的とした立体骨組の最適解特性 2.現実的な設計条件を考慮可能な最適設計法 3.受動型制震装置を有する構造物の効率的設計法 4.実務的要件に対して適切な余裕度を有する最適設計法 5.建築構造物における性能操作型設計法 本研究の学術的な特色,独創的,先駆的な点は以下の通りである. 1.設計者が全ての性能を制御できる新しい概念に基づく方法である.本手法により性能の種類に関わらず効率的に設計解を見出すことができる.このようなアプローチにより設計者は構造性能の観点からより合理的な設計解を共同して見出すことが可能である. 2.多くの現実的な設計条件や定量化されない要求を考慮して動的応答制約条件を満足する設計を行うことは困難である.本手法はこのような免震・制震構造物にも適用可能である.
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